くぁー。
僕は今、巻き爪の治療のために米山に来ています。
市役所から米山佐沼線の市民バスに乗って30分ほど揺られ、米山総合支所からクリニックまでのおよそ1.2キロほどの道を徒歩で移動中です。
米山郵便局へ豊里線を使って降りた方が近いんだけど、残念なことに土日祝日は午前9時付近の便は全て運休なので使えませんでした。
クリニックに行くのは今回で2度目になるんだけども、違うルートから目的地へ向かったところで大して変わり映えのない何もない場所だなあと思うわけです。
行けども行けども田んぼと民家しか見えて来ず、コンビニも食べ物屋さんも何もない。
まぁでも仕方ない。
遊びに来たんじゃなくて巻き爪を直しに来たんだからキリキリ歩いていこうじゃないか。
キリキリ歩くっていうより、巻き爪がキリキリと痛いんだけどね……くそったれめ。
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巻き爪っていうか陥入爪を直しています。
写真だとグロすぎるので図にしてみました。
僕のは巻き爪っていうより、それよりもさらに上のステージにある陥入爪(かんにゅうそう)という症状です。
巻き爪によって内側に巻いた爪が皮膚に深く食い込んでいる状態でに歩いたり走ったりすると、体重負荷などで爪が刺さり傷が出来てしまうことがあるのです。
んで、一度傷が出来てしまうと足に負荷がかかるたびにキズの箇所に爪が食い込み、ダメージを与え続ける状態になるのでかなり治りにくくなります。
爪が刺さった箇所は肉芽(にくげ)と呼ばれる腫れものが出来て、血と膿を吐き出すようになるのですが、これが自分の顔まで届くレベルのメッチャ臭いにおいをまき散らすので、かなり迷惑で厄介なんですよね。
何が原因で巻き爪になったのか。
・サイズの合わない靴を履く……足の爪が圧迫されることで生え方がおかしくなる。
・爪を伸ばしすぎる……爪の白い部分は乾燥しやすく、歪みやすい。
・深爪しすぎる……深爪すると指先の皮膚がめり込み、生え方がおかしくなる。
・加齢による衰え……歳をとると乾燥しやすくなり、爪も歪みやすくなる。
・体重が重すぎる……足の爪が圧迫されることで生え方がおかしくなる。
・遺伝によるもの……可哀想だがどうやっても生え方がおかしくなる。
・爪水虫によるもの……爪水虫などで形状が変形し、歪むことがある。
巻き爪の主な原因はだいたいこんな感じらしいです。
僕の場合は130キロの体重で、サイズの合わない安全靴を履き、生産工場で8時間に毎日3時間の残業を加えるという、そこそこハードな肉体労働に臨んだことが原因です。
2~3か月で瞬く間に巻き爪となり、その1か月後には片足が陥入爪になりはじめ、そのあとすぐにもう片方の足も陥入爪になりました。
ムレやすい靴なんかだと汗や体温で爪が柔らかくなるので歪みやすい。
なので、その状態で爪が圧迫されるのはさらに危険らしいよ。
あ、ちなみにハードな労働に挑んだ……なんて書き方はしましたが、恨み言でも何でもありませんよ。
それは給料が良かったから、僕が望んで契約したことですから。
恨むべきは当時の僕の体重だよ。
クエン酸治療法も症状が重いと効果が無くなる模様。
「陥入爪 自分で治す」などで検索をすると、クエン酸をつかって陥入爪を直すという民間療法的なものが紹介されているページがいくつか出てきます。
陥入爪で腫れあがった肉芽が覆いかぶさっている箇所には、大抵の場合ささくれだった爪の刺さって悪さをしています。
トゲが刺さっているから、腫れが引かないのです。
だからデンタルフロスなどの突起物を使用して、刺さっているトゲを取り除いてあげようというのが、このクエン酸治療の方法です。
クエン酸はトゲを抜いた後に肉芽部分に付着させる感じで使います。
そうすると肉芽からリンパ液が抽出され、雑菌を殺菌し、外へ押し出してくるよということらしい。
つまり、クエン酸はトゲを抜いた後の自己再生能力を促すのに使うらしい。
……で、このクエン酸治療なのですが。
ぶっちゃけ僕の症状にはあんまり効果がありませんでした。
そもそも腫れが爪の下側に入り込むほどに腫れあがっているせいで、皮膚をめくることもできない箇所があったからです。
痛くてめくれないんじゃなくて、物理的に腫れが侵食していてめくれない。
目視できる範囲のトゲは取り除けたけど、この腫れの下には恐らくまだトゲがいくつも残っているのです。
この状況では、クエン酸で再生力を促したところで治るわけがない。
素人である僕が、このデカい腫れの下に適当にデンタルフロスを突っ込むのは危険だと判断したので、僕は素直に病院に行くことにしました。
最初の皮膚科ではフェノール法を提案された。
巻き爪や陥入爪は皮膚科に行くことになります。
爪は骨ではなく、皮膚の延長ですからねー。
んで、最初にかかった皮膚科の先生からはフェノール法という治療法を提案されました。
っていうかそれ以外ウチではやってないと言われたんだよね。
フェノール法というのは指に局所麻酔を打って、食い込んでいる爪を根元から切除し、フェノールという薬剤で爪を腐食させ、二度と生えてこないようにする手術による治療法です。
陥入爪を一刻も早く直したかったので、手術を受けるかちょっと悩んだのですが、術後の数日から数か月、傷口がちゃんとふさがるまでは激しい運動は控えて安静にした方がいいかも、というコメントを受けたので「やめときます」と言いました。
今、仕事を休んだら、蓄えも少ないし飢えて死んでしまうからね。
それに爪が一生生えてこないせいで、指の見た目がヘンテコになるってのが死ぬほど嫌だったので、他に何かないかちゃんと調べてから改めて判断しようと思いました。
9月に登米市に巻き爪治療院が出来た。
2018年9月に現在住んでいる登米市佐沼に巻き爪治療院が開院したのです。
僕はそのことを全然知らなかったのですが、職場の同僚がその情報を教えてくれました。
良い感じに治療してくれる病院が近所に全然見つからずに悩んでいたので、本当にありがたかった。
まぁ、実際行ってみたらその治療院でも僕の陥入爪はひどすぎて治せないと言われたんですが、代わりに巻き爪の症状に強い先生のいるクリニックを紹介していただいたので、今度はそこで診察を受けて見ることにしました。
手術一歩手前くらいの状態でした。
病院は佐沼ではなく米山に行かなくてはなりませんでした。
まずは状態を確認したいので、予約なしで初診を受けてくださいと言うことだったので、予約はせずに病院へ行きました。
んで、初診を受けた時にかさぶたを全部引っぺがして傷口を徹底的に洗浄・消毒してもらいましたが、これがメッチャ痛かった……。
処置が終わったときは痛すぎて放心状態でした。
ただ、患部が綺麗になった状態で改めて見ても、やっぱり肉芽はかなり腫れまくっていてひどい状態でしたが、先生の見立てでは爪の状態は思ったよりも悪くないらしく、腫れさえ引けば手術しなくてもいいということでした。
ってわけで、腫れが悪化したら手術ってことだったんだけどね。
何でこうなるまで放っておいたんですかと辛らつなツッコミをもらったけど、ここまでちゃんと見てくれる病院が探せなかったからこうなっちまったんだよね……うーん。
結構巻き爪に強い病院って探すの難しいんだよね。
軟膏と化膿止めがスゲー効いた。
先生からは化膿止めの軟膏と化膿止めの飲み薬を処方してもらい、飲み薬は毎日決められた時間に忘れずに飲み、軟膏をたくさん塗って指を覆うようにし、常に指を乾燥させないように軟膏で浸しておいてくださいと言われました。
仕事は続けて問題ないし、風呂もしっかり入って足を洗浄してくださいとのこと。
この頑固だった陥入爪がホントにそれで治るのかと半信半疑で貰った薬を使ってみたら……。
半年間くらい治らずに頑固に居座り続け、緩やかに悪化し続けていた陥入爪の患部が、処方してもらった軟膏と化膿止めの飲み薬を使ったら一週間でかなり小さくなっていました。
出社前と休憩時と就寝前に足の指をしっかり洗浄・消毒したうえで処方された軟膏を傷口を覆うくらいまんべんなく塗って患部が乾燥しないようにし、それを包帯で覆って靴下をはいて固定。
化膿止めを朝昼晩の食後にしっかり飲むという流れを一週間続けた感じ。
とりあえず現状そういう段階なんだけども、次はテーピングをして爪と皮膚の間に隙間を開けた状態で軟膏を塗って腫れが引くかどうか一週間ほど経過を見ましょうという流れになりました。
来週さらに腫れが回復するようなら、巻き爪そのものの矯正治療に入れるよって感じらしい。
肉体労働で歩数もかなり多いと思うし、今週は特にも足を酷使する局面が多かったと思うんだけど、それでも治ったのはスゲーと素直に感動せざるを得ないですね。
ってわけでまたバス停付近まで戻ってきたよ。
陥入爪の痛い話はとりあえず来週の診察の結果が出るまで持ち越すとして、診察が終わったから再びバス停まで戻ってきました。
ただ今の時刻は午前11時くらいなわけなのですが、帰りのバスが来るのは午後2時くらいなのでここから3時間くらい待ち時間が続くのです……。
前回は米山郵便局周辺にあるオンボロなベンチに座ってひたすらドラガリアロストのヒュプノスとストームストーンを狩り続けるという苦行をこなしていましたが、さすがに今回はしんどいなーと思ってあたりを見回してみたら、米山総合支所の隣にはなんと素晴らしいことに道の駅があるではありませんか。
……ちょっと遠いけど米山総合支所まで歩いた方が3時間の暇を埋める選択肢が広がるかもしれませんなあ。
力士の銅像がおいてある。
なんかどっしりした体系のオッサンの銅像が道路を見つめているではありませんか。
あれは……いったい何者なんだ。
おお、見事なTバック……。
じゃなくてまわしを付けた力士像でした。
丸山権太左衛門という日本の歴史上3代目の横綱だそうで、米山の出身らしいです。
よく見ると床面も土俵を意識したデザインになっているような気がしないでもない。
とりあえず、いいケツをしている。
ここへ来るたびに毎回拝むことになりそうです。
よろしくお願いいたします。
土俵もある。
土俵と大量の観客席が置いてある空間もありました。
多分、定期的に相撲大会とかやってんじゃないかなと思います。
土俵の状態も結構綺麗だし、定期的に手入れされている感じがする。
喫茶店にはめぼしいものは無かった。
ケーキとアイス、それとコーヒーが注文できるけど、どれも月並みな感じでめぼしいものは無かったように思う。
強いて言えば、玉こんにゃくも食べれるけどもこれも月並みな気がする。
こっちは別に何も注文しなくても休憩所して使えるっぽいので、どっちかっていうとそっちの用途の方が強いんだとは思う。
物販所は地元品が置いてあって面白い。
物販所の方は地元のお店や農家の人たちが作ったお菓子や野菜が並んでるので、地域ならではのものが見れて楽しいです。
手作り品のシフォンケーキがしっとりしてて美味しかったなー。
次回行ったときも色々探してみたいと思います。
横綱スープカレーを頼んでみた。
道の駅にはありがたいことに食堂も併設されています。
ってわけでお腹もすいてたし、横綱スープカレーなるものを注文しました。
ポーク、チキン、ハンバーグのバリエーションがあったんだけど、ポークにしました。
横綱の名を冠しているのはボリュームがあるからなどの理由ではなく、多分さっきの三代目横綱からとったものと思われます。
インドカレーっぽいスパイシーな味を予想していたんだけど、意外と普通の日本的なカレーの味でした。
でも美味しかったです。
ポークが柔らかくて食べやすいのが特にグッドな感じだったかと思います。
多少時間は潰せたけど。
1時間ほど時間は潰せたけど、あと2時間くらいあるんだよなー。
どうすっかなー。
希望って書いてあるけど、身ぐるみはがされて困ってるようにも見えなくもないですね。
全裸の少年と希望の文字の二つを合わせて絶望を表現しているのかもしれない。
どこか闇深い要素を感じる意味深なアートですなあ。
まぁしょうがない、待ちましょうか。
道の駅にもう一回戻るのもなんとなく面倒だし、あと2時間はバス停のベンチに座って待つことにしましょう。
今回はあれだ。
白猫プロジェクトで茶熊学園2018を攻略することにしよう。
2時間もあれば大分いい感じに消化できると思われる。
しっかし何もない。
何もないぜ米山……。
でもまあ、たまには静かに、何も考えずぼーっとするのも悪くはない、かもね。