平日なのに満天星一休は盛況であった。
自宅から歩いて行ける範囲にある食べ物屋さんの中で、最も賑わっているお店といえばこの満天星一休。
わりと高い確率で30分から1時間は待ち時間が発生してしまうくらいには人気のお店だったりします。
特に今は栗のシーズンでもあるので、余計に人が多いです。
僕も何回かチャレンジしようとしたんだけど、そのたび待ち時間が長すぎて断念して逃げ帰ってたんですよね。
でも恐らく最後の機会ですし、多少待ち時間がかかってもいいやって気持ちで特攻してみることにしました。
そしたら15分くらいで席に通してもらえました。
多少は待ったものの、思ってたより全然早かった。
間に浅漬けやみそ汁を挟むことでおこわの味わいが引き立つ。
栗ご飯と栗おこわの違いは、ざっくりと言えば米を使っているかもち米を使っているかによるらしい。
米なら栗ご飯だし、もち米なら栗おこわだそうです。
んで、食べてみた感じこの栗おこわというのは、なんというか赤飯みたいな感じなんだなと思いました。
もっとこう……砂糖とかを使った甘いもんかと思っていたんだけど、栗の自然な甘さとほんのり塩味のもち米の組み合わせという、実にシンプルなものなんですね。
多少ほかの調味料も使ってバランスの調整はしているかもしれないけど、基本的にはその二つの味が一番強いな。
栗の風味がおこわに上手に溶けていて、栗とおこわがしっかりなじんでいるのが良い感じ。
そんなに味の主張が強いもんでもないので、漬物やみそ汁を間に挟んで食べる感じがしっくりくるというか、丁度良いですね。
ちなみに、僕の地元だと栗ご飯や栗おこわと言えば、瓶詰めされた栗の砂糖漬けを使用するご家庭やお店も多かったので、栗ご飯や栗おこわと言えば甘いモノっていう印象が僕の中では結構強いです。
でもまあ、こんくらい素朴な味なのも全然ありだよな。
むしろ歳食ってくるとこのくらいの方がちょうどいいまであるかもしれない。
……ホント年は取りたくないな。
ちきしょうめ。
栗の味が溶けててうめえわ。
続いては栗ぜんざいです。
お餅と一緒に底の方に栗の粒がゴロっと入っていて、あんこには栗の風味が溶けています。
栗が入ったからより美味しい!って言うよりは、これはこれでデフォルトのまま食べるのとはまた違った美味しさがあって良いですねって感じ。
餅にあんこを絡ませて食べるのも美味しいし、スプーンで小豆の粒や栗の粒をすくって食べるのも美味しいわ。
口が甘々になってきたころに間に放り込む浅漬けもまた美味い。
この浅漬け、甘いものの間に挟みこむのに塩気がすげーちょうどいいんだよな。
一通り食べ終わった後にすするほうじ茶も美味しいわ。
もう、美味しいBOTになっちゃってるわ。
抹茶の苦さは和菓子の甘さでちょうどよくなる。
抹茶単体だとすげぇ苦いお茶って感想しか出てこないんだけど、和菓子や和スイーツの甘さを間に挟むと抹茶くらい苦いお茶の方がちょうどいいよね、と思えてしまう。
栗きんつばの間に挟む抹茶はすげー美味しいわ。
むしろ抹茶の間に栗きんつばを挟んでいるともいえる。
羊羹とか大福、まんじゅうを買ったときについつい抹茶をセットで買っちまう理由は、まさにここにある。
抹茶単体だと苦くて飲む気にならないんだけどね。
単体で飲むなら、ペットボトルの緑茶くらいの苦さが限界点だな。
いやぁ、美味しかったですね。
丁度いい感じに旬のタイミングで食べにもこれたしよかったよかった。
中津川から出ていく前に一回くらいは立ち寄りたかったんでよかったよかった。
ごちそうさまでした。