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【ソウルワーカー】リリー・ブルームメルヘンの信念と欲望について【考察】

リリーのデザイア(欲望)は「死ぬこと」

リリーはソウルジャンクに最も大切な存在であった兄や両親を殺されたことで、自身の命の価値も含めたすべてのことがどうでもよくなってしまった。

そんな心が空っぽになった状態のまま、運悪く空白に取り込まれ、デザイアに侵食されてしまう。

全ての事がどうでもよくなってしまったリリーには、もう欲しいモノなど何もなかったが、強いて言えば「死んで終わりにしたい」という望みが一つだけ残っていた。

そのただ一つだけ残っていた望みがデザイアの核となり、リリーはデザイアワーカーになってしまったらしい。

デザイアワーカーになったリリーは「欲望を満たすため、もしくはより大きな欲望を満足させるために生き続ける」という宿命に従い、ひたすらに自分を殺そうとし続ける。

しかし、その度に紫色の死神が現れ、リリーの死を防いでしまう。

「死にたい」という欲望をより大きく、強くするために紫色の死神はリリーの自殺行為をあえて邪魔しているのであった。

戦って傷ついても、デザイアワーカーの能力ですぐに回復してしまい、ケガや病気で死ぬこともかなわない。

そのため紫色の死神が勝てないほど強い相手を探して空白を彷徨い続け、強そうなソウルジャンクに手当たり次第に喧嘩を売って歩いていたが、紫色の死神はソウルジャンクでは到底かなわないほどに強力な存在で、どれだけ戦っても死ぬことは叶わなかった。

結局、紫色の死神を倒せたのは正義のソウルワーカー、テネブリスだけだったが、テネブリスはリリーを殺すためではなく、真意を引き出し、彼女を救うために戦いを挑んでいたため、リリーにとどめは刺さなかった。

しかし、自分を殺せる可能性があるのはテネブリスだけなので、再び殺し合う機会を伺う為、グラスカバーキャンプの生存者の集団へ参加するようになった。

って感じらしい。

狂気のソウルワーカーになった理由。

リリー・ブルームメルヘンは公式では「狂気」のソウルワーカーとして紹介されている。

この狂気と言うのは、最愛の兄を殺し、その死体を貪り食らっていたソウルジャンクをゴルフクラブで殴り殺した時に芽生えたものであるらしい。

恐らく、危険な状況に身を置くことや、自身よりも強い相手と命の奪い合いをすることに快感を覚える異常とも言える精神性の事であると思われる。

リリーはストーリー序盤から自ら進んで戦いへ赴き、純粋に殺し合いを楽しんでいる描写が割と多い。

 

ロスカー(管理神)によってデザイアワーカーだったころの人格にフタをされ、「死にたい」という欲求(デザイア)が消されてしまったため、その「狂気」の部分だけが残り、ソウルワーカーとしての力の核である「信念(ソウル)」になってしまったのだと思われる。

 

狂気のソウルワーカーは、そうやって出来たものであるようだ。

 

リリー編、興味深かったです。

コラプテッドレコード、ステラ編も楽しみです。

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