山下清展に行ってきました。
ついに明日は引っ越し日、ということで、結局気になってはいたけど一度も行けていなかった山下清放浪美術館へと足を運んでみました。
モスバーガー横の通りでひっそりと運営されていたりします。
山下清というのは、主にはちぎり絵とペン画で活躍していた美術家で、全国をふらふらと放浪しながら創作活動をしていた人です。
他人の家に泊めてもらい、食事をさせてもらう代わりに、代金として自分の絵を渡していたらしい。
非常に多くの人のお世話になった上に、対価として渡していた作品も同数存在しているらしく、大小合わせると生涯に描いた絵はかなりの数になるそうです。
最終的には有名になりすぎて、放浪の旅に出てもすぐに居場所がばれて連れ戻されてしまうため、晩年は旅に出れなくなってしまったらしい。
来てよかったな、と思いました。
この美術館は骨董屋さんが集めた山下清の作品を展示しているらしいのですが、建物は小さいように見えて中に入ってみると思ったより広く、展示されている作品数や資料なども結構多いです。
山下清の生き様はかなり独特で、プロフィールだけでも既に面白いし、興味深いです。
遠近感をわざと無視して、見せたいものを大きく表現したり、平面なのに微妙に浮いて見える立体的な見せ方をしていたり、表現がとても自由な感じで、見ていて楽しかった。
引っ越す前に来ておいて本当に良かった。
前々回の赴任先(長野/中野編)では、北斎館で葛飾北斎の作品に触れることもできたんだけど、結局行かなかったんですけど、やっぱ行っとけばよかったなと思う。
美術館や展覧会は色々と考えさせられることも多く、とても刺激になります。