①先のグラスカバーキャンプの調査で最も大きな打撃を受けたものはグレイスシティ及び、他の都市から派遣されたE.S.P部隊の異能力者達。
カントによってその大半が拉致され、救出できたのはごくわずかであった。
そして、救出された異能力者達はデザイアの浸食によって心身ともにボロボロの状態であり、戦線に復帰できるような状態にないという。
カントに改造された異能力者達によって、5年前の夜空の悲劇のような反乱事件が引き起こされたとしても、今の西部スタリーフォレスト連合には対抗できる力が残っていない状態であった。
②トールは西部スタリーフォレスト連合の最終防衛線となっているグレイスシティに全戦力を集中させるために招集命令を出し、既にほとんどの都市から協力を得られている状況ではあったが、最精鋭であるフォースストライク部隊を率いているカンダスシティのアーロン中佐は、軍の正式な招集命令を受けてなお、命令違反を繰り返し続けていた。
③最終防衛線の死守にはアーロン中佐とフォースストライク部隊の協力が不可欠であるため、トールはオルカ部隊所属の交渉専門家で、真実のソウルワーカーである「ベネリス」に、カンダスシティへ赴き、アーロン中佐が招集命令に応じるよう交渉をしてくるよう依頼した。
主人公の今回の仕事は、ベネリスの補助をすることであるらしい。
ベネリス大尉の情報収集能力は群を抜いて秀でているが、戦闘能力に関しては心もとないという。
④どのような言葉を並べても説得に応じないアーロン中佐に、ベネリスは交渉のカードとして用意していた「ヘンリーの所在に関する情報」を差し出した。
現在ではソウルジャンクの溢れる幽霊都市だが、かつては全世界の海を繋ぐ戦略的要衝地だった「ディプルス・ホライズン」に、無数のソウルジャンクが現れた原因はネッドカンパニーの研究実験であり、その研究に携わっているのがヘンリーであったという。
そしてヘンリーは現在、かつて自分が研究していた「コードネーム「クイーン」」を再開するため、ディプルスへ潜伏しているというのである。
⑤ベネリスは「ヘンリーとジャンククイーンに関する持続的な情報提供と処分に関する支援」を条件に、「ヘンリーとジャンククイーンの処分が完了次第、グレイスシティの招集命令に応じ、カンダスシティの全戦力を最終防衛線に合流させ、カントとの戦いに備える」と言う対価を支払うことをアーロン中佐に提案した。
ヘンリーの処刑とソウルジャンクの殲滅が出来るのであれば何も問題はない、とアーロン中佐はその交渉条件を飲んだ。
⑥陸路はソウルジャンクで溢れかえっている危険地帯であるため、ヘリを使用して空からディプルス・ホライズンへ兵士を輸送するという手段を採用し、今回の調査地であるシンクホール付近の空き地に駐屯地を構えたが、周辺に溢れかえっているソウルジャンクを掃討して安全確保をしないことには、腰を据えてジャンククイーンの調査が出来ない状況であった。
⑦ブロックは先に見晴らしのいいビル群の屋上を確保して視界の拡張や、迫撃砲を設置して地上のソウルジャンクへ対抗手段を得ようと考えたが、屋上に巣食うソウルジャンクも決して少なくは無かった。
いざ実行するとなると、ある程度の犠牲が覚悟される作戦となるため、ブロックはアーロン中佐に作戦を提案するのを躊躇っていたが、いかなる理由があっても撤退は絶対にありえない、と釘を刺されてしまっている以上、作戦案はアーロン中佐に渡さなくてはならない。
地上よりは少ないというだけで、屋上に巣食うソウルジャンクの数は圧倒的で、ソウルワーカーが中心に立って戦わなければ、そもそもこの作戦は成立しない。
主人公はブロックを助けるために作戦を快諾し、ブロックの作戦を成功させるため、先頭に立ってソウルジャンク討伐をすることを引き受けた。
⑧グラスカバーキャンプでは通信整備が出来ず、作戦に不参加だったクロエがオペレーターとして復帰する。
廃ビルに巣食うソウルジャンクの数が想定をはるかに超える規模であったため、クロエはアーロン中佐にソウルワーカーの即時撤退を訴えたが、「オペレーターごときが上官に口答えするな」と却下されてしまう。
しかし、クロエの心配を吹き飛ばすかのように、グラスカバーキャンプを経て成長し、より強力なエナジーを扱えるようになった主人公は、圧倒的な数のソウルジャンクを全て蹴散らし、廃ビルでのソウルジャンク掃討を見事に成功させた。
⑨迫撃砲の設置と、飛行型ソウルジャンクの殲滅を成功させ、兵士たちがビル群に駐屯できるように整備を完了させた主人公。
駐屯地へ戻ると、ベネリスからアーロン中佐が反抗した兵士や、脱走しようとした兵士を有無を言わさず銃で処刑したという話を聞かされる。
そしてブロックは、運よく弾が急所から外れて助かった兵士をテントの中で隠れて治療していることを主人公に明かす。
主人公は秘密を守り、アーロンとベネリスには決して口外しないことをブロックに固く誓った。
⑩アーロンは、ソウルワーカーを効率的に扱うための資料収集という名目で、現状、駐屯地へ襲い掛かってくる素振りもない巨大ソウルジャンクへわざわざこちらから攻撃を仕掛け、討伐してくるよう主人公に命じた。
人命救助や駐屯地の安全確保など、優先すべきことは数多くあるのにも関わらず、いたずらにソウルジャンクを煽ってリスクを犯そうという常軌を逸したアーロンの命令に主人公は反論したが、ロードズを敵に回して他の異能力者やソウルワーカー達と戦い事になりたくなければ逆らうな、と脅されて渋々任務を引き受ける。
⑪巨大ソウルジャンクを討伐し、戦闘データの収集を終えた主人公。
駐屯地の安全確保も完了し、次の作戦命令まで待機を命じられていたが、ベネリスからルインフォートレスに遠征中のトールに直接会って提案書を渡し、シンクホール内部へ侵入するための降下装置を借りる算段をつけてくるように指示を受ける。
降下装置はとても重く大きいものなので、分割したとしてもヘリを使って輸送することは出来ず、ソウルジャンクに溢れた陸路も使えないため、比較的安全な海路を使って、輸送船による降下装置の搬送を予定しているのだが、大きな人員や物資が動く重要な事項には、指揮官との対面による手続きが必要である、というセキュリティ対策の一環らしい。
主人公はトールへ降下装置の件を相談しに行くために、ルインフォートレスへ向かった。
⑫マーティンによると、トールは確証はないが、ロスカーによって消滅させられ、行方不明となっていたニアソウルワーカー達が、まだルインフォートレスにいるらしいとの情報をスタリーフォレスト連合の上層部から受けて、その確認調査のために派遣されていたらしい。
しかし、ニアソウルワーカー達は今のところ見つかっておらず、マーティンはロードズの早合点に付き合わされているのではないか?と考えている……とは言っていたが、どうやら何か独自の情報を掴んでいて、秘密にしている様子だった。
⑬トールは降下装置の海上輸送には莫大な費用とリスクがかかるため、ロードズはそれを出し渋ると考えていたが、あっさりと提案書は受理され、輸送船と護衛艦が手配されることとなった。
降下装置の輸送と、装備やメンテンナンスのための人員を輸送するのに、輸送は2回に分ける必要があるという。
シンクホールがどれだけ深いかわからないため、最も大きい降下装置を運ばなくてはならないからである。
⑭トールは輸送作戦を行う条件の中に「ソウルワーカーを参加させて輸送船を警護させる」ことを書き記していた。
アーロンはソウルジャンククイーンのとヘンリーの所在の調査が停滞してしまうため、ソウルワーカーを輸送船の警護に回したくは無かったが、降下装置が無事に届かなければ調査そのものが続行不可能になってしまうため、渋々条件を飲むことにした。
⑮運悪く輸送艦隊は海上に潜んでいたソウルジャンク達の襲撃を受けてしまう。
主人公の活躍によって第1次輸送作戦は無事に完了し、降下装置を設置するための人員と重装備の輸送は成功したが、襲撃によって多くの兵士や艦船を失ってしまった。
輸送のために割ける兵力はもう1艦隊しか残っておらず、ソウルジャンクに目をつけられてしまっており、より攻撃が激化すると予想される状況下で、グレイスティとディプルスホライズンの往復を強行しなければならない状況となってしまっていた。
⑯アーロンは降下装置の設置が遅れることは、ヘンリー発見の可能性がそれだけ薄くなるという事だとして、迂回などで安全経路を確保するようなことはせず、最短の輸送ルートであるソウルジャンク海域を強行突破することを譲らなかった。
しかし、グレイスまでの片道でタコやイカのような姿をした巨大ソウルジャンクの触手の攻撃を受けて輸送艦を沈められそうになったという経緯が、アーロンに迂回路を選択せざるを得ないという状況を作った。
⑰リスクを避けるためにとった迂回路だったが、結局巨大ソウルジャンクに見つかってしまい、輸送船は襲撃されてしまう。
どうやら巨大ソウルジャンクは、自分が中心となって自ら群れを作る程度の動物的な知能を持ち合わせているらしく、命令を受けて他のソウルジャンク達も次々と輸送船の方へ向かってきている状況となっていた。
護衛艦は巨大ソウルジャンクによって全て沈められてしまい、主人公は降下装置を積載した輸送船をディプルスホライズンまで送り届けるために、救助作戦はブロックやクロエに任せて、群れの司令塔である巨大ソウルジャンクを最優先に討伐することにした。
⑱群れの司令塔である巨大層ジャンクが倒されると、ソウルジャンク達は散り散りになって逃げて行った。
多くの犠牲と損害を被ることになってしまったが、降下装置は無事にディプルスホライズンへ送り届けることが出来たのである。
⑲降下装置の輸送が完了し、設置作業が始まろうとしていた矢先、ビクターから輸送船と救命ボートを奪って数百名の兵士たちが逃げ出したという報告が上がる。
アーロンの独裁的なやり方についていけなくなった兵士たちがクーデターを起こし、近くの無人島へ立てこもったというのである。
ベネリスは降下装置設置が最優先であるとし、裏切り者を処断するのは一旦脇に置いておくべきとアーロンを説得。
一度はベネリスに同意したアーロンだったが、物資と共に命よりも大切にしていたキャサリンの写真が入ったロケットを奪われていたことを知らされ、怒りと悲しみで完全に周りが見えなくなってしまう。
クーデターを起こした兵士たちを処断してロケットを取り戻すという私怨を果たすために、降下装置設置を放り出してまで、ブロック達に無人島へ戦力を投入することを命令した。
⑳奪われたロケットを回収するために単独で無人島へ乗り込んだ主人公は、クーデターを起こした兵士たちのリーダーであるグルーウェルに、ロケットの事は明かさずに、アーロンのテントから奪い去ったモノを全て返すように求めたが、断られる。
グルーウェルはアーロンにとって大切な何かが自分たちの手元にあるという事を知って、それを利用してアーロンをおびき出して処刑することを考えたのである。
㉑無人島には何故かネッドカンパニーの兵士たちも多数潜伏しており、クーデターを起こした兵士たちと協力して戦っていたようだった。
木々が生い茂る地形を利用して防戦を行う彼らに苦戦を強いられたブロックは、このままでは自軍に犠牲が増える一方となり、この後の降下作戦にも支障が出てしまう事をアーロンに進言し、上陸作戦を中止させて全戦力を一度撤退させ、立て直しを計ることにした。
㉒アーロンは最初の上陸作戦の時に、脱走した兵士をだれ一人殺さずに戦い続けた主人公に対し、裏切り者は全て処断しろと命令した。
しかし主人公は命令には従わず、これからもアーロンの復讐や虐殺に付き合うつもりはないと、自分の考えを突き付けた。
アーロンは主人公を命令で従わせるのは諦め、その代わりにロケットを取り返してほしい、と言う願いを伝えた。
主人公はその願いは聞き入れ、全力で取り返すために協力することを約束した。
㉓ビクターは島に神経ガスを巻いて兵士たちを皆殺ししようと考えていたが、主人公が脅しをかけてそれは阻止された。
2日目の上陸作戦の時、グルーウェルからソウルワーカーを含むすべての兵力を無人島から撤収させ、翌日にアーロン一人で島へ来るようにとの要求の連絡が入る。
逆らう場合はアーロンの大切なものを物資ごと燃やすという。
ロケットを取り戻したいアーロンはグルーウェルの要求をのみ、兵力の撤退を約束した。
㉔ブロックは主人公にもう一度グルーウェルに会いに行くことを提案した。
グルーウェルを説得するふりをして彼に発信機を仕掛け、本拠地としている場所を特定するためである。
本拠地を特定したのち、隙を伺い、ブロックは単独で脱走兵たちの本拠地へ潜入してロケットを回収しようと考えていたのである。
㉕グルーウェルに最期の説得を試みたが、アーロンへ復讐するために戦う事を諦めることは無かった。
救助船が沈没し、島へ虜残されたネッドカンパニーの兵士たちと共に、最後まで戦うのだという。
ブロックはグルーウェルの去り際に彼の体へ発信機を取り付け、本拠地のおおよその場所を特定した。
あとは、タイミングを見て、ロケットの奪還作戦を実行するのみである。
㉖会って話がしたい、護衛兵力はいくらでも連れてきてくれて構わないのでアーロンを連れてこい。と反乱軍からの連絡が来ていたらしい。
ロケットを人質に取られているアーロンは、例え罠であっても従わざるを得ない状況であった。
アーロンが島へ行く準備をしている間に出発し、反乱軍の拠点からロケットを回収して戻ろうと考えていたブロックだったが、アーロンが間髪入れずに島へ出発すると言い出したので、時間の猶予が無くなってしまい、慌てて島へと向かっていった。
主人公は島へ向かったブロックを心配し、本来はアーロンが島に行くまでの時間を遅らせてロケットを探す時間を稼ぐ予定であったが、早めに島へ行ってブロックに何かあった時に、すぐに駆けつけられるように備えておくことにした。
㉗グルーウェルは話をするためにキャンプ地までアーロンと主人公を連れていくと言う嘘をついて、アーロンを狙撃ポイントまで誘導して殺害しようとしていた。
しかし、協力を取り付けていたはずのニヒルキングダムのヴェシが裏切り、青炎の道化師エドガーによって反乱兵とネッド兵たちが次々と殺されていくと言う異常事態が発生したため、アーロンや主人公を放り出して大急ぎで本拠地まで撤退して行ってしまう。
㉘グルーウェルを追いかけている途中で、反乱兵やネッド兵たちが島の至るところに火を放っているのを目撃する。
どうやらエドガーと言う予期せぬ存在によって追い詰められ、自暴自棄になってしまっているらしい。
主人公はロケットを回収しに行ったブロックの身を案じ、反乱兵たちの本拠地へと急いだ。
㉙ブロックはロケットを回収することには成功していたが、燃え盛る基地の中で、自暴自棄になって暴れ続けるグルーウェルや反乱兵たちに逃げ道を阻まれ、動けずにいるうちに煙を吸って意識を失ってしまっていた。
主人公はグルーウェルを討ち取り、反乱に終止符を打った後、ブロックを救出してアーロンと共に島を脱出した。
㉚ロケットを回収するために命を賭したブロックを見て、ようやく復讐の霧が晴れ、自身の過ちを省みるアーロン。
ブロックが回収したロケットを主人公から手渡されたが、中身を確認した後にすぐに主人公へと返し「売るか、捨てるかしてほしい」と依頼する。
未練を断ち切り、前に進むためのアーロンなりのけじめの形なのだという。
㉛商人連合のヨミはアーロンのロケットの中身を検め、ひとまず買取は保留とし、主人公へ返すことにした。
アーロンがロケットに執着しなくなった理由は、キャサリンの顔写真が火に包まれた時の熱で焼け落ちてしまっていたからだったのだ。
㉜降下装置の輸送は完了し、反乱も鎮圧した。
しかし、肝心の降下装置の設置は未だ完了しておらず、クイーンの調査も全く進展していない。
とはいえ、トールと主人公の本来の目的は「アーロンを説得してグレイスシティへの招集に応じてもらう事」だったので、それは解決できた。
だが、クイーンの調査は連合の最高機関ロードズの命令であり、グレイスシティはそれを無視してアーロンとフォースストライクを撤退させる権利を持たない。
引き続き、主人公とアーロンはディプルスホライズンでクイーンの調査を続けることとなる。
㉝何とかディプルスからフォースストライクを撤退させる方法はないか、とソウルワーカーである主人公に交渉をしてきて欲しい、と頼まれてグレイスシティまでトールに会いに来た主人公。
ロードズとしては、降下装置輸送作戦でかかった天文学的な数字の損害を受けたため、何の成果も無しに作戦を中断することは出来ないと言う。
そして、トールは無人島で戦ったネッド兵たちはヘンリー派であり、ニヒルキングダムと共謀してクイーンを狙っているという報告をベネリスから受けており、ディプルスに駐屯しているアーロンとフォースストライクに、主人公と協力して引き続き調査を行って欲しいと考えていたのである。
交渉は失敗し、主人公たちは引き続きディプルスホライズンでクイーン調査を続けることとなった。
㉞ベネリスはニヒルキングダムとネッドカンパニーがどうやって提携しているかを把握して、協力体制を破らなければならないという。