今回はパニック式ゴーレムトラップを作りましょう。
ゴーレムトラップと言うのは、村人が召喚したアイアンゴーレムを出てきた端から次々と自動で処刑する装置のことです。
なんでそんな倫理観の欠片もないような酷いことをするのかというと、自動で鉄を量産するためです。
マインクラフトというゲームは鉄を素材にクラフト出来るアイテムに有用なものがものすごく多いので、鉄はいくらあっても困らないのです。
だからこれは必要な犠牲なんです。
というわけで、生贄の祭壇づくりを始めていきましょうか。
ああ、違う違う。
アイアンゴーレムトラップづくりでしたね。
パニック式アイアンゴーレムトラップを作る上で大切なこと。
必要な材料
・村人・・・(最低4人からでもトラップは成立させられます)
・ゾンビ・・・(村人を驚かすのに使います。これも最低1匹は必須です)
・名札・・・(ゾンビに名前を付けてデスポーンしないようにします)
・金床・・・(名札に名前を入力するのに使います)
・壁用の建材・・・(石でもなんでもいいですが、状況確認がしやすいのでガラスがオススメです)
・ホッパー・・・(ゴーレムが落とした鉄を回収するのに使います)
・チェスト・・・(ホッパーからチェストへ送って鉄を保管します)
つくる上で大切なこと。
パニック式アイアンゴーレムトラップを動かすのに最も重要なパーツは「村人」と「ゾンビ」です。
ゾンビを視界にとらえた村人は混乱して、逃げ惑うようになります。
混乱した村人は一定確率でゴーレムを召喚し、助けてもらおうとします。
パニック式アイアンゴーレムトラップは、この仕組みを利用してアイアンゴーレムを量産し、呼び出されたゴーレムをマグマのたぎる溶鉱炉(処理層)へと突き落として解体処分します。
そして、ドロップした鉄をホッパーで回収するのです。
名札、金床など、少しばかり用意するのが大変なアイテムがあることと、ゾンビや村人をボートやトロッコなどを駆使して定位置まで運ぶという非常にめんどくさい作業が伴いますが、組み立て自体はそれほど敷居の高いモノではありません。
僕が前回作った自動羊毛回収装置に比べると、制作時間も材料の多さも、めんどくささも格段に高いのですが、1つ作っておくだけでマイクラライフが倍以上に快適になることは補償されます。
腰を据えて長く遊ぶ気でいるのなら、必須とも言えるトラップですね。
ゴーレムトラップはスポーンチャンク内に作るのがオススメです。
「スポーンチャンク」というモノをご存じでしょうか。
初期リスポーン地点の座標から19*19チャンクの範囲をスポーンチャンクと呼びます。(厳密には23*23らしいけど、有効なのは19*19)
通常、稼働しているゴーレムトラップからプレイヤーが一定の距離離れてしまうとトラップの時間が止まって動かなくなってしまうのですが、このスポーンチャンクの範囲内でゴーレムトラップを稼働させると、マインクラフトにログインしている間は常にゴーレムトラップが稼働し続け、鉄を量産し続けてくれるのです。
なので、ゴーレムトラップはスポーンチャンク内に作るのがオススメだったりします。
スポーンチャンクの探し方。
ちなみに、スポーンチャンクの探し方はとっても簡単。
コンパスと言う、スポーン地点へ案内してくれるアイテムがあります。
手に持って赤い針が示す位置を目指して進んでいけば、いずれはスポーン地点に辿り着くことが出来るようになっています。
赤い針が急に反対側へ向き直った場所がスポーン地点です。
もしくは一度設置したベッドを破壊して、わざと死んでみるのも良いと思います。
デフォルトのリスポーン地点=スポーン地点になりますので、その方法でもスポーン地点付近に飛ぶことができるはずです。
スポーン地点の座標に目印を立てておきましょう。
スポーン地点を無事確認出来たら、その座標にわかりやすいように目印を立てておくのがオススメです。
その座標から19*19チャンクの範囲がスポーンチャンクになります。
ちなみにチャンクと言うのは16*16ブロックの範囲のことで、これを1チャンクと呼びます。
確認したい場合はF3キーとGキーを同時押しです。
チャンクを境界線(グリッド)で表示することができます。
まずは回収装置と処理層を組み立てます。
スポーンチャンクを発見したら、いよいよパニック式ゴーレムトラップの作成開始です。
ちなみに今から説明していくパニック式ゴーレムトラップの作り方は、あくまで僕個人の作り方になるので、これが一番正しいとか、効率がいいとか、そういうのではありません。
そういうのは自分で研究してみてください。
……で、話を戻します。
僕はまず、処理層から作っていきます。
チェストの上にホッパーを置いて回収用装置をつくったら、その上にゴーレムを処理するためのマグマを敷きます。
マグマはホッパーの上に直接流しておいても問題はないかと思いますが、僕は念のため、下に落ちたアイテムがマグマで溶けてしまうことが無いように、看板を使って3段目にマグマを敷くようにしています。
これならマグマは床面(ホッパー)よりも高い位置におかれているため、ゴーレムが倒れた時に足元にドロップしたアイテムがマグマに触れることなくホッパーへ送れるようになります。
回収用装置が出来たら、次は処理層です。
今回のトラップは水流でゴーレムを流してマグマの中へダイブさせるものになりますので、処理層は縦に長い筒状になります。
穴の広さは4マス程確保すればゴーレムは引っかからずに落っこちてきます。
「落下ダメージを与えて処理を早める」と言う目的と、「地上から6マス以上離すことで、ゴーレムが地面にスポーンしないようにする」と言う2つの目的を押さえるために、余裕を持たせて処理層は21マス程の高さにしました。
アイアンゴーレムは村人の立ち位置を中心として上に6マス、下に6マスの範囲内に召喚されます。
これから作っていくスポーン層やこの処理層以外にスポーンされると面倒なので、高さは必ず6マス以上離しましょう。
村人とベッドを配置する。
次は村人とベッド、職業ブロックを収容しておく部屋を作ります。
村人にゴーレムを召喚してもらって初めてトラップ成立となりますので、村人はトラップにとって一番重要な存在になります。
ベッドと職業ブロックは召喚効率を高めるために設置するもので、パニック式の場合は必須ではありません。
村人のアイアンゴーレム召喚条件。
村人がアイアンゴーレムを召喚するための条件は以下の通りです。
・過去20分の間に就寝している。
・過去30分の間に働いたことがある。
この2点を満たした村人が過去30秒の間に自分を中心として、16ブロック範囲内にゴーレムを検知できなかった場合、「ゴーレムを望む」という行動をとります。(村人は10秒に一回ゴーレム検知を行っている)
「ゴーレムを望む」状態になっている村人を中心として、10ブロック範囲内にいる村人4人が同じように「ゴーレムを望む」状態であれば晴れてゴーレムが召喚されます。
また、「ゴーレムを望む」状態の村人が2人以上10ブロック範囲内にいる場合も、10秒ごとにゴーレムの召喚を試みるようになり、一定確率で、ということになりますが、成功すればゴーレムが召喚されます。
パニック式ならこの条件を無視できる。
村人にアイアンゴーレムを召喚させる条件が、実はもう一つあります。
ゾンビやハスク、ドラウンド、襲撃Mobが視界に入ると、村人は「混乱」状態に陥って逃げ回るようになるのですが、混乱状態の村人は「職業の有無」や「ゴーレムを望んでいるかどうか」にかかわらずゴーレムの召喚を一定確率で行うようになります。
通常、村人を中心に各軸上で16ブロック以内にゴーレムが存在していると「ゴーレムが検知できている」状態となり、その範囲内には次のゴーレムが召喚されなくなるのですが、混乱状態になっていると、それを無視して召喚し始めるんですよね。
だから、範囲内に2体以上のゴーレムが呼び出されたりもします。
ということで、実はパニック式ならベッドや職業ブロックは必須ではありません。
ただ、パニックで走り回っている最中にも職業には何故か就こうとするし、ベッドで一瞬だけ眠ったりもするんですよね……。
ようするに、混乱状態で「ゴーレムを望む」状態の条件も満たそうとするし、条件が満たされると実際召喚もするんです。
だからパニックを起こさせつつ、正統派の条件でも召喚させる、と言う仕組みを僕は取らせています。
次はゾンビ部屋を作ろう。
次は村人を驚かせるためのゾンビを収容していく部屋を作りましょう。
パニック式ゴーレムトラップにとって、ゾンビは村人と同じくらい重要な存在です。
彼らが村人を恐怖に陥れてくれないと、ゴーレムは召喚されません。
何でゾンビなのか?他のじゃダメなのか?
村人がパニックを起こすMobであれば何でもいいんですけども、ハスクとかドラウンドを連れて来るよりも、ゾンビの方がどこにでもいるし連れてくる難易度が圧倒的に低いですよね。
襲撃Mobなどは襲撃イベントじゃないと出てこないですし、壁を壊して村人に近づこうとするMobもいるので危ないです。
だからゾンビなんです。
ブロックを1マス間に挟んだ状態でお互いが視界に入るようにしましょう。
ゾンビと村人の間に1ブロック挟んだ状態にしておけば、ゾンビの攻撃が村人に届くことは無くなります。
ブロックは下段側に挟むようにして、村人とゾンビがお互いの事を視認できる状態になるよう上段側はオープンにしておきましょう。
視認できていないと村人がパニックを起こしません。
まれにバグで壁に挟まった村人にゾンビの攻撃が当たってしまうことがありますが、それはもうバグなので、ただの事故です。
心からMOJANGを恨んでください。
ゾンビに日光が当たらないように天井に屋根をつけましょう。
ゾンビは太陽の光に晒されるとダメージを受けて死んでしまいますので、頭上に屋根を付けて日の光をさえぎってあげましょう。
村人にしても、ゾンビにしても、レールを使用したり誘導したりして高いところまで連れてくるのは本当に骨が折れると思います。
せっかく連れてきたゾンビがロストしないように、細心の注意を払いましょう。
名札を付けてデスポーンしないようにしましょう。
村人はデスポーンしませんが、Mobはプレイヤーが一定距離を置くとデスポーンして消滅してしまいます。
ですが、名札を使って固有の名前を付けてあげるとデスポーンしなくなります。
というわけで、ちょっとだけ入手が大変なアイテムですが、名札は必須アイテムです。
ゾンビと村人が揃うとゴーレムがスポーンし始める。
スポーン層がまだ全然できていないのですが、村人とゾンビの配置が完了してトラップが機能しはじめているため、アイアンゴーレムもスポーンし始めてしまいました。
このような感じで、ゴーレムが召喚されているようなら、問題なくトラップとしては機能している状態と思っていただいてよいかと思います。
スポーン層を作り、水流でゴーレムを押し流す。
次はスポーン層を作ります。
スポーン層はアイアンゴーレムが召喚される空間の事です。
そして、スポーン層に召喚されたゴーレムを水流で押し流して、処理層へ叩き落とす仕組みも作っていきます。
ここが完成すれば、晴れてゴーレムトラップは完成となります。
ゴーレムが召喚される位置はある程度調整できる。
アイアンゴーレムの召喚される範囲は決まっています。
召喚者である村人を中心に周囲半径8マス、高さは上下各6マスの立方体形状の範囲内です。(16*13*16)
この範囲内で、スポーン可能な場所であればゴーレムが召喚されるようになっています。
なので、ブロックで埋め尽くしたり、スポーンできない場所にしてしまうことで、ゴーレムが召喚される場所を任意に調整することが可能です。
スポーンさせられる場所がX軸とZ軸に沿って+7/-8と、Y軸に沿って+3/-3の範囲内に無い場合は、Y軸+6の位置くらいに優先的に召喚しようとする習性があったりもします。
村人はある程度召喚場所をふさいでしまうと、最終的に自分の頭上に優先してゴーレムを召喚しようとするので、僕も上の方にスポーン層をつくったりしている感じですね。
ゴーレムがスポーンできない場所とは?
・フルブロック(四角形のブロック全般)で召喚場所が全てふさがっている。
・召喚範囲に動力が送られているレッドストーン回路が敷き詰められている。
・召喚範囲にレールが敷き詰められている。
上記の3つはゴーレムがスポーンできません。
水流の有効範囲は8マスです。
水流を使ってゴーレムを押し流す場合は、水流は中心から4方向に8マスまでしか伸びないという事を覚えておきましょう。
1方向へ伸びる水流を8マス以上に延長する場合は一段高い位置か、一段低い位置から8マス延長すると距離を延長することができます。
要するに、高さを変えれば新たに水流が伸ばせるのです。
高さを変えずに水流を伸ばす方法も一応存在します。
看板などを間に挟むことで、水流が反対側に流れないように抑え込んであげれば、同じ高さを維持したまま1方向に向かって水流を延長し続けることが可能です。
ただこのやり方は看板のところでつっかかってモノが引っかかってしまったり、止まってしまったりすることもあるので、氷ブロックを床に敷くなどの工夫をしないと安定化しないこともあったりはします。
おっと……職業ブロックの設置を忘れていたよ。
そういえば、職業ブロックを設置するのを忘れていましたね。
職業に就かせないと基本の召喚条件を満たせないですし、とりあえず樽でも壁に貼り付けておきましょうか。
あと、ベットの位置を1段低くしました。
床から天井までを村人がピッタリ納まるように2ブロックしか確保していないので、ベットをそこに置くと村人が挟まって窒息死してしまうんですよね……失念していました。
だからと言って3ブロックにしてしまうと、ゴーレムが部屋の中に召喚されてしまうので3ブロックには出来ません。
マインクラフトでは、身長制限にひっかかったMOBやNPCはスポーンできないので、天井を下げてスポーンをある程度コントロールできたりします。
おめでとう、ゴーレムトラップは晴れて完成だ。
保管装置、処理層、スポーン層、ゾンビ部屋、村人部屋のすべてを完成させたら、ついにゴーレムは完成です。
多分村人とゾンビの運搬に全神経と大多数の時間を持って行かれること請け合いです。
組み立てるのは材料さえそろっていればそれほど大変ではありません。
村人とゾンビは勝手に動くので、トロッコに押し込めて運んだり、ボートに乗せて運んだりと、色々と工夫が必要なのです。
ただ、ここまで読んでいただいたらお分かりかと思うのですが、このトラップは仕様の勉強はある程度重要ではあるものの、オブザーバーやリピーター、レッドストーン回路などの複雑かつ難解な装置を一切使いません。
組み立てることさえできてしまえば、あとは何もしなくても勝手に動いてくれるトラップなのです。
そしていつもどおり地下に巨大サーバーを作っていく。
自動羊毛装置の時と同様に、大好きな巨大保管庫を地下深くに作っていきます。
これが無いと僕じゃないからな。
鉄は余るほどあって困るものでは無いし、羊毛以上にデカいサーバーを作ってやろうと思います。
制作中の地下帝国とつなげるのもありだなー。
と言う感じで、パニック式アイアンゴーレムトラップの僕なりの作り方レポートになります。
つくるのはめんどくさいですが、あると何倍もマイクラが快適かつ楽しくなるトラップですので、作って見てはいかがでしょうか。