ロコタウン編
*ハル、リリー、アーウィン、ステラ、イリス、ジン、合計6つの世界線での物語。
ロコタウンに突然現れた、膨大なデザイアエナジーで形成された巨大空間「空白」
その「空白」に飲み込まれ、中に閉じ込められてしまった主人公(ハル・リリー・ステラ・アーウィン・ジン・イリス)は、15年の時を経て外の世界へと何者かに放り出される形で戻ることになる。
主人公は大切にしていたはずの思いでのいくつかと、空白で過ごした記憶をすべて失っていたが、代わりに空白から生み出される人類の敵「ソウルジャンク」を圧倒することのできる「ソウルワーカー」の力を得る。
「人類救済」という目標を掲げ、空白から現れた人類の脅威と戦い続ける組織「スタリーフォレスト連合」へと協力したことで、ソウルジャンクや人類に戦いを挑んでくる異種族「ヴェシ」などとの終わりの見えない戦いへと巻き込まれていくこととなる。
覚醒体ソウルジャンク「強欲の狼カイン」を討伐し、ロコタウンを襲撃してきた謎のヴェシ「青炎の道化師エドガー」も退けて、ロコタウンへひとまず一時の平穏を取り返した主人公は、スタリーフォレスト連合から新たな指令を受けてカンダスシティへと向かうこととなる。
全てを飲み込もうとする「空白」
15年前に世界中に突如現れはじめ、周囲のものを手当たり次第に飲み込み始めた世界崩壊の原因となる災害。
以降も近づいた者は空白へ吸い込まれ、一度吸い込まれたら自分の意志で戻ってくることは基本的に不可能であった。
ヴェシ達の管理神である「カント」が、人間を自分好みに改造する目的でデザイア(欲望)を与えるため、作り出した巨大空間が「空白」である。
人間たちの棲む惑星「セカンド・ステア」へデザイアエナジーを分け与えようとすると、セカンド・ステアを流れる莫大なソウルエナジーと衝突して亀裂が生じるのだが、その亀裂の中に空間が発生する副作用的な現象のことを元々は「空白」と呼んでいた。
カントは何度もセカンドステアのソウルエナジーへデザイアエナジーをぶつけて多くの亀裂を作り出し、空白の世界を広げていった。
「セカンドステアにデザイアエナジーを直接持って行けないのなら、空白へ連れ込んでデザイアエナジーを与えればいい。デザイアに侵食された人間でセカンドステアを埋め尽くしてしまえば、結局は同じこと。目的は果たされたことになる」
と言う理由で空白は作られた。
空白後の文明復興
空白の出現によって世界は崩壊し、ほとんどの文明は失われてしまった。
だが、人々は15年間という長い時間をかけて、なんとか崩壊前と同程度の水準までは文明を復興することに成功した。
人類はヴェシと戦っている。
人類は空白を経由してやってきたヴェシ達と戦争をし続けている。
ヴェシ達も意図せずセカンドステアへ送り込まれて来ており、万全な状態とは言えないため、それほど圧倒的な戦力差が開くことは無かった。
ソウルワーカー
強い信念を抱くことで、莫大なソウルエナジーと戦闘能力を得ることができる特殊な異能力者。
ソウルワーカーの戦闘力は、一瞬で戦況を覆すことができるほど強く、通常の異能力者とは比べ物にならないほどの力を持つ。
ロコタウン編の時点では、スタリーフォレスト連合に登録されているソウルワーカーは2名とされているが、これは恐らくケインバレルとアインの事ではないかと思われる。(ベネリスもソウルワーカーだが、オルカ所属で身元が隠されているためにカウントされていないものと思われる。)
……と思っていたのだけど、エドガー討伐の際にアインとベネリスが共闘したことが周知されてようなので、もしかすると3人が正解で、2人と言うのは誤表記の可能性もある。
元々はそれなりに人数もいたらしいのだが、5年前の「夜空の悲劇」でロスカーによって粛清されてしまった。
6人のデザイアワーカーたち。
ハル・リリー・アーウィン・ステラ・ジン・イリスの6名は、空白の中でデザイアに飲み込まれ、デザイアワーカーとして破壊と殺戮を繰り返していた過去を持っているが、カントによって空白から放り出された際に、ロスカーに善なる人格(ソウルスピリット)を与えられてソウルワーカーとなった。
そのため、ソウル人格の中にデザイア人格を抱え込んでいる形になっており、彼らは本来は相殺しあう関係にあるソウルエナジーとデザイアエナジーを体の中で共生させることができている。
元々はソウル人格よりもデザイア人格の方が強力だったと思われるが、心の成長を経てソウル人格とデザイア人格の力関係が逆転したため、抱え込むことができるようになったものと推測される。
ソウルスピリット
ソウルワーカーの肉体から切り離された状態の「ソウルエナジー」で、自分自身と同じような姿をしている。
グラスカバーキャンプに存在し続けているテネブリスは幻影ではなく、ソウルスピリットである。
主人公のソウルスピリットが子供の姿をしていて、テネブリスよりも幽霊のようなぼやけた見た目をしていたのは、空白の中でデザイアに侵食されて小さくなってしまったか、ロスカーによって後から作り出された生まれたばかりの存在であったから等であると推測される。
ロコタウン編冒頭では、ソウルスピリットを取り戻した主人公がソウルワーカーへと覚醒している。
ヴェシと言う、異界の種族
空白の出現と同時期に、クラウドリームのいたる場所へ異界の種族が現れるようになった。
カントの管理する世界「ステア・ウロブロイ」で生活していた「ヴェシ」と呼ばれる存在である。
彼らは人間と似たような姿をしてはいるが、感情や考え方次第で多種多様な生き方を選ぶ人間とは違い、生まれ持った一つのデザイア(欲望)をひたすら満たすことを強いられる生き方に縛られる種族であり、それ以外の生き方は基本的には考えることが出来ず、出来ない。
・「力」を誇示し、求め続ける「ラピッドフレイム」
・「名誉」を求めて主君に忠誠を誓う「ニヒルキングダム」
・「幸福」を得るために活動を続ける「チェリーブロッサム」
・「人類文明の復興」に手段は択ばず、心血を注ぎ続ける「R.S.B 」
等などが、現在確認されている。
基本的には生まれ持ったデザイアの本質が違うせいでヴェシ同士が相容れることは無く、常に争い合う関係となっているが、かつてステア・ウロブロイに現れた凶悪な次元生物を倒すために一度だけ種族の垣根を超えて共闘したことがあるらしい。
ポイズンやソラ・ノックスのように、人間と一緒に長く過ごすうちに、人間の感情が理解できるようになるヴェシもいるようだが、そういうケースはごく稀な話である模様。
また、ライラとトーマスのように、ヴェシと人間とで恋愛に発展するケースも、ごく稀に存在するようである。
あと、クラウドリームでロストエクストラテクノロジーと呼ばれている超技術やその産物は、ステア・ウロブロイから持ち出された技術である。
ソウルジャンク
ソウルジャンクとは、空白で生まれた様々な有機物、無機物の集合体である。
彼らは「バキュームベイン」という空白で生まれる物質で出来ており、この物質は「すべてを吸収する」と言うデザイア(欲望)を持っている。
バキュームベインの塊であるソウルジャンクたちは「この世に存在する全てのものを吸収し、最終的にはこの世そのものを吸収するという」空白と同じ目的を共有している。
そのため周囲にあるものを取り込み、強く、大きくなろうとする。
何かがきっかけで知性を獲得する個体も存在するが、稀なケースである。
知性を持った個体は覚醒体と呼ばれ、街一つを壊滅させるほどの能力を持つ。
覚醒体ソウルジャンク:強欲の狼 カイン
「精錬されたデザイアエナジー」と言う、何者かが意図的に作り出したデザイアエナジーの塊を取り込んだソウルジャンク。
巨大な狼の姿をしており、ソウルジャンクを統率したり、人間の言葉を話し、理解する知性を持っている。
空白から出て来たばかりの主人公を食い殺そうとしたが、スタリーフォレスト連合に邪魔されて失敗する。
その後、ソウルワーカーに覚醒した主人公と再戦するも、戦闘力で圧し負けて追い詰められてしまう。
そして、逃げ出そうとしたところを遠目から見ていた青炎の道化師エドガーから横槍の一撃を受け、絶命する。
ニヒルキングダムのヴェシ:青炎の道化師 エドガー
東部クラウドリームに拠点を持つ「ニヒルキングダム」のヴェシ……の裏切り者。
ニヒルキングダムの女王ルナ・ノックスただ一人に愛と忠誠を誓う親衛隊長。
過去に何人もの異能力者を殺害してきており、スタリーフォレスト連合からは危険度Sランクのヴェシに指定されている。
ベネリス部隊長とアイン副司令官の連合軍によって討伐されていたはずだったが、何故か生きていた。
人形の大群を引き連れてロコタウンを襲撃し、理由もなく暴れて虐殺を楽しんでいただけのように思われていたが、ディプルス・ホライズン編でそれはスタリーフォレスト連合へに潜入するためのカモフラージュであったことが明かされる。
人形の大群を操る力はエドガー個人の所有する能力の一つなのではないかと思われるが、「大軍決起」に近い能力であるとも思われるため、女王に賜った権限を行使しているという可能性もある。
連合へ潜入したエドガーは、ロードズ直属の諜報部隊オルカに所属するベネリスを殺害し、彼に変装してなり替わることでディプルス・ホライズンでのソウルジャンククイーン討伐作戦へ参加。
ソウルワーカーや連合の人間たちを利用し、ソウルジャンク化したルナ・ノックスが幽閉されているシンクホールへの進入路の確保に成功する。
ルナ・ノックスを奪還し、ニヒルキングダムとソウルワーカーたちの追撃を退けた後、クラウドリーム北部へと逃走した。
エドガーの人形:ジャック・ザ・キング
対話機能を備えたエドガーの人形。
ジャック・ザ・キングはベンジャミンが考案した作戦用のコードネームである。
エドガーによって自我を与えられており、世界中の人間をテンプテーションストーンの欠片を使って人形化し、人形の世界を作ってエドガーに捧げ、エドガーにその世界の王様になってもらいたいと思っていた。
しかし、エドガー自身はルナ・ノックスの笑顔以外に興味など無く、人形たちの王様になることなどに微塵も興味はなかった。
あくまでエドガーの目的はルナ・ノックス救出のために、ロコタウン襲撃をカモフラージュにしてスタリーフォレスト連合へ潜入するためだからだ。
「そんなものには興味はない。自分にとって大切なのはあの方の笑顔である」とあっさりと拒絶し、「人形に自我を与えたのは失敗だった」と、ソウルワーカーに敗北して助けを請うジャック・ザ・キングを無慈悲に処刑した。
異能力者
空白から排出された人間は、例外なく異能力者となる。
というのも、空白の中で異能力が発言しなかった人間は全て、デザイアやソウルジャンクに殺されて淘汰されてしまうからである。
異能力者の能力はソウルワーカーには遠く及ばないものの、通常の人間と比べると戦闘力や影響力が非常に高いため、貴重な人材とされている。
空白が何かを排出する前兆を見せた時は、多くの犠牲を払ってでも異能力者の確保に動くほどである。
ちなみに、主人公を救出するために11人の兵士の命が犠牲になっている。
異能力者は武器を使用しない。
異能力者は基本的に武器を使用しない。
肉体に宿る能力そのものが武器のようなものだからである。
異能力者と武器の相性は最悪で、武器を使うよりも自身の異能力のみで戦う方が良い、という事らしい。
テンプテーションストーン
テンプテーションストーンの役割は無生物に偽りの命を与える事。
石化現象
テンプテーションストーンから発せられる固有の波長は、人間には有害なものとなっている。
電波を浴びた人間の血液を凝固させて身体活動を停止させ、凝固した血液に再び電波が触れることで身体が石化する。
完全に石化すると生物としての痕跡は無くなり、完全な無機物へと変化してしまう。
身体にテンプテーションストーンの欠片を埋め込まれた状態で石化した人間が電波を浴びると人形化する。
東部スタリーフォレスト連合:クロエ
東部スタリーフォレスト連合、つまり本部に所属する戦術オペレーター。
グラスカバーキャンプ編以外皆勤賞の彼女だが、ゲーム画面右上で表示されるのみで、メインストーリー上で3Dモデルや立ち絵が表示されたことは一度もない。
ソウルワーカーが戦場に赴いた時、任務を円滑に進められるように戦況や敵の動き、地形情報などを伝えたり、上官などからの伝令を伝える役割……ブリーフィングを担当している。
本部からの遠隔通信でブリーフィングをしているため、ソウルワーカーたちは通信端末のモニタ越しに顔を見たことはあっても、実際にあったことは今のところ一度も無い。
ウエストウォー編終盤で、マーティンに依頼されたアインが本部から彼女を誘拐に近い形で連れ去り、別の場所へと移送している。
シーズン2冒頭では、マーティンの管理下で再びソウルワーカーたちのオペレーターとして復活し、所属は東部から西部へと移籍している。
シーズン2でも今のところ不明な場所からブリーフィングを行っており、実際に会う機会は無い。
西部スタリーフォレスト連合:ミリアム
西部スタリーフォレスト連合の医療部隊「フォーチュン部隊」所属の異能力者。
主人公が空白から排出されたときの救出作戦に参加し、ソウルワーカー覚醒の瞬間にも立ち会っている。
かつて伝説のソウルワーカー「テネブリス」と恋仲だったことがあり、夜空の悲劇でテネブリスが死亡した後も彼のことを想い続けていた。
夜空の悲劇の時、彼に一緒に来てほしいと懇願されたが、彼について行く覚悟が持てず、一緒についていかなかったことや、その別れ際に酷いことを言って突き放してしまったことを後悔し続けていた。
ウエストウォー編では、ソウルワーカーに同伴し、第6区域に現れたテネブリスの幻影のもとへ行き、恋人だったころの彼に戻ってきてほしい一心で和解のための説得を試みたが、テネブリスの幻影は自身の言い分を一方的に押し付けて来るばかりで、聞き入れてはもらえなかった。
説得に失敗し、戦って倒す以外には彼を救う方法は存在しないと改めて理解させられた彼女は、ソウルワーカーたちにテネブリスを倒し、事態を収拾してほしいと全てを託した。
シーズン2では、引き続き西部で医療部隊としての活動を続けている。
西部スタリーフォレスト連合:ベンジャミン
スチールグレイブに駐屯中のスタリーフォレスト連合の指揮を任されている人物……と言うのはチュートリアルの話。
西部スタリーフォレスト連合の医療部隊「フォーチュン部隊」の中隊長で、ロコタウン管理の指揮官を兼任している
ロコタウン
西部クラウドリームにある都市の中で、空白に最も隣接している町だが、比較的安全な地域とされており、住民は多く、数少ない自給自足の生活が可能となっている街でもある。
スチールグレイブ
スタリーフォレスト連合の戦闘研究所。
ゲーム内ではソウルジャンクとの戦闘シミュレーターとして登場する。
ブッカーズハント団:ブッカーTV
無法地帯である第6区域のガイド役などをしているヴェシ。
第6区域で手に入れたものや情報を売る商売をしている。
仲間を裏切ってはぐれものになったらしいが、外見から恐らくラピッドファイアに所属していたのではないかと思われる。
裏切りの敬意については今のところ明かされていない。
シーズン1終了後、テネブリスのデザイアエナジーによって第6区域の危険度が高くなってしまったため、ブッカーズハント団も第6区域を去ってしまった。