メインストーリー第四章「忘らるる黄砂」考察メモ
第四章「忘らるる黄砂」の大まかな流れはこんな感じ。
①パニシングを注入されて急激に侵蝕状況が悪化した後、意識を失ってしまったカムイ。
目を覚ました時には対峙していたロランは撤退しており、グレイレイヴンが彼の目覚めを待っている状況であった。
②荘園の執事が起動させた自爆装置によって崩落し続ける博物館から脱出するための安全なルートを算出するために、ストライクホークが館内に設置していた環境監視装置を回収することになる。
③環境監視装置は問題なく使用可能だった。マップデータを引き出すためにリーフが安全に演算ができる場所を確保しなくてはならず、グレイレイヴンとカムイは安全な場所を探して移動を始める。
④リーフの演算結果では、安全ルートなど存在しなかった。
「減員しないことを前提にルートの安全性を下げたらどうか」と言うルシアのアイデアでも安全ルートは0。
生存ルートが見つからないこの絶望的な状況に何とか活路は見いだせないものかと一同は頭を抱える。
⑤何度もルート演算を行う中で、カムイは真下の階にまだ侵蝕されていない大型機械体がいることに気づき、そこに着目する。
機械体の電磁拘束を手持ちのEMP爆弾で破壊し、解放された機械体とルートをふさいでいる侵蝕体の群れを戦わせて活路を開こうというのだ。
カムイの目論見通り大型機械体に侵蝕体の群れは引き付けられ、そこで出来た隙に乗じて塞がれていた通路の突破に成功した。
⑥大型機械体が付近の侵蝕体を全て引き付けた状態でタフに戦っている姿を見て、このまま放っておけばいずれパニシングに支配されて侵蝕体となり、次はあの大型機械体が015号都市奪還の脅威となってしまう可能性を感じたルシアは、脱出前に大型機械体を破壊し、その電子脳を確保してしまう事を提案する。
グレイレイヴンとカムイはその提案に賛成し、一同は大型機械体との交戦に突入する。
⑦015号都市へ帰還するためのトンネルは昇格者によって爆破されていたが、帰還のための迎えの輸送機は手配されていた。
しかし、その輸送機も昇格者と侵蝕体によって撃墜されてしまっており、一同は徒歩で帰還することを余儀なくされてしまう。
⑧砂の中を移動して襲い掛かってくる侵蝕体の襲撃に会うグレイレイヴンとカムイ。
交戦中に空中庭園のセリカからもう一度輸送機を向かわせるという連絡が入る。
しかし、敵は常に地面を移動し続け、足元から襲い掛かってくるためじっと待機していることは出来ない。
輸送機にはリアルタイムで座標を捉えて追跡してもらいながら、一同はひたすら移動し続ける。
⑨ウァサゴに追い立てられて「オブリビオン」という組織名称がマーキングされた旧時代の軍事基地に逃げ込んだグレイレイヴン。
酷い砂嵐に襲われてしまったため、輸送機が迎えに来るまでの時間をそこで何とかやり過ごそうとする。
しかし、息がつけたのも束の間、正体不明の構造体から突然攻撃を受け、砂嵐の中で一同は交戦状態に突入する。
⑩グレイレイヴンの標的がオブリビオンではないことを把握したワタナベは武器を納め、戦闘は終了した。
砂嵐が一時的に弱まったタイミングを見計らって補給可能もしくは安全に退避できる場所まで移動しようと考えたルシアは、ワタナベにそのようなルートが無いか尋ねるが、存在しないと即答されてしまう。
ワタナベは自分と同行することを厭わないのであれば、臨時調査拠点に案内してやるとルシアに提案。
次の砂嵐まで時間も残されておらず、指揮官の体力も限界を迎えようとしていたため、同行を決断せざるを得なかった。
⑪ワタナベに同行して臨時調査拠点にやってきたグレイレイヴンは侵蝕体の大群に襲撃を受け、ここでも撤退を余儀なくされてしまう。
オブリビオンが事前に用意していた撤退用の車両を使って、一同は臨時調査拠点から撤退を開始する。
⑫侵蝕体からの撤退の最中に、オブリビオンにリーフが拉致されてしまう。
どうやらワタナベは最初から撤退劇のどさくさに紛れてリーフを確保する予定でいたらしい。
グレイレイブンはリーフ救出のために信号を辿って追跡を開始する。
⑬リーフの信号が途中で途絶えた地点の周辺に、オブリビオンが侵蝕体と交戦した形跡や車両の隠し場所を発見した一行は、そのすぐ傍にある施設の中にリーフやワタナベがいる可能性が高いと確信し、突入を決断する。
しかし、準備の最中に再びウァサゴの襲撃を受けて余計な横やりを入れられてしまう。
⑭ウァサゴはワタナベが熱さを紛らわすためにと指揮官に渡したミントの強烈なにおいに誘われて集まってきていたのだ。
つまり出会いのシーンから既にリーフを拉致する彼の計画は始まっていたという事である。
何の要求もなく、解放の条件すら提示してこなかったオブリビオンに対し、グレイレイヴンは武力行使によってリーフ救出を強行することを決断する。
第4章 完
第四章を通じてわかったこと
環境監視装置とは?
ストライクホークは斥候部隊であり、一度でも作戦で使用したルート上には情報収集を目的として環境監視装置を設置しているという。
この環境監視装置と言うのは”周辺の情報を集めて環境モデルを構築する、高精度の装置”という事らしい。
多分、環境モデルと言うのはマッピングのことなのでは無いかなと思われます。
つまり環境監視装置と言うのは、装置周辺の情報を集めて高精度なマップデータを構築してくれる装置、という事なのでしょう。
大型機械体のチャック。
電磁拘束されていた大型機械体はチャックと言う名前でした。
大型の農作業機械を武装させて兵器に転用したものらしい。
荘園博物館独自の技術によってパニシングに対して高い耐性を付与されているため、大量の侵蝕体と取っ組み合っても物ともせずに戦い続けていました。
博物館のもっていた技術の高さが伺えますね。
ただ……ちょっと気になっていることがあります。
本編ではまだ侵蝕されていない機械体としてチャックは描かれていましたが、シークレットで語られた過去編でチャックは、エマを守るために侵蝕体の大群と戦い、カッパーフィールド氏とエマが空中庭園へ旅立つ時にはもうパニシングに侵蝕されて変わり果てた姿になっていたらしいんですよね。
何故侵蝕されていたはずのチャックが、新品同様になっていたのかというのが気になりますね。
最後の力を振り絞って自身で電磁拘束具のある場所まで移動し、荘園の執事に拘束具をかけて動けないようにしてもらった後、執事に一度修理してもらっているのではないかな、とか推測することは出来そうですけどね。
電子脳はもう旅立ちの日に損傷したままになってしまっているので「エマ……」しか言えなくなってたんじゃないかなと。
そんな感じで考えると、なかなかにドラマティックな話だなあって気がしてきます。
ちなみに、荘園の執事はレオンという名前がある様ですよ。
エマって誰?
チャックが呟いていたエマと言うのはカッパーフィールド氏の娘の名前らしいです。
エマの遊び相手をいつも担当していて、エマに非常に懐かれていたようです。
カッパーフィールド氏がエマと一緒に空中庭園へ脱出する日、運悪く侵蝕体の襲撃を受けてしまうのですが、チャックは中庭に取り残されたエマを肩に乗せて侵蝕体の群れと戦い、見事に撃破してエマを守り抜いていました。
カッパーフィールド氏もエマも恐らく空中庭園に無事辿り着いていると思われますので、何らかの形で登場することもあるのかもしれません。
ちなみにチャックもレオンも空中庭園側に記憶データのコピーを転送済みだったらしいので、姿を変えて再登場することは十分可能なようです。
砂の中に潜む侵蝕体ウァサゴ。
ウァサゴは機械復元ブーム時に研究されていたバイオニックで、性格は非常に凶暴。
身体の至るところに探知機を備えており、振動、熱源、匂い、短波通信に対して非常に敏感な察知能力を持つ。
しかし、視覚センサの性能は並程度なので、餌を用いて誘導することができる。
ってことらしい。
バイオニックって動物を模した機械体だったかと思うけど、餌に釣られるところもちゃんと再現してんだね……。
カムイはワタナベもしっている。
カムイはオブリビオンのワタナベとも顔みしりだった。
カムイとルシア、ワタナベは一緒に訓練を受けたことがあるらしい。
これまで同様、ルシアはそれを全く覚えていない。
ワタナベとオブリビオン。
グレート・エスケープ当時の世界政府はとある地上部隊を見捨て、その見捨てられた地上部隊はそれ以降空中庭園との連絡を一切断ち、安否や所在が分からなくなっていたが、最近になって「オブリビオン」と名乗り、活動を再開した。
そしてワタナベは空中庭園に所属中の構造体でありながら、そのオブリビオンに合流したまま帰還しなかったため、空中庭園からは逃亡構造体リストに加えられて追われていた。
という事らしい。
ワタナベが中心となってオブリビオンのメンバーに指示を出していたことや、オブリビオンのメンバーたちがワタナベに対して「さん」付けし、敬意をもって接しているような描写があるところから察するに、恐らくワタナベがオブリビオンのリーダーではないかと思われる。
カムイも「気迫が違う、ひょっとしてアイツが頭じゃないのかよ」みたいなことを言っていたしね。
まとめ
第四章の内容をザックリまとめると……
「命からがら崩落する荘園博物館から脱出したら、帰還のための最短ルートを昇格者に潰されてしまっていたので遠回りして帰ることになってしまったし、道の途中で絡まれたテロリストに仲間を連れ去られてしまうし、もう……最悪ゥ」
みたいな感じでしょうか。
・リーフの能力を利用してワタナベがやりたかった事
・カムイが侵蝕から持ち直してすっかり元気になっている理由
・輸送機、結構時間たってそうな感じだけどまだ来ねーの?
・そもそもオブリビオンは何がしたい組織なの?
などなど、色々と気になることをたくさんばら撒いて終わってくれたなあって感じです。
多分4章と5章は前後編みたいな構成になるのかな?と思うんで、次のお話で色々とわかる事は多くなるんじゃないかなと思いたい。