カンダスシティ編
*ハル、リリー、アーウィン、ステラ、イリス、ジン、合計6つの世界線での物語。
*エフネル、チィの世界線の物語はここから始まる。
①スタリーフォレスト連合からの指令を聞き入れ、カンダスシティへとやって来た主人公。ソウルジャンクに取り囲まれて地理的に孤立させられ、補給路も断たれたカンダスシティを救うべく戦いを始める。
②海岸沿いの道路に蔓延っていたソウルジャンクを一掃し、補給路の確保に成功したものの、アイアンゴーレムと言われる強力なジャンクがさらに大量のソウルジャンクを引き連れてしまい、海岸沿いの道路は再びソウルジャンクであふれてしまう。
③アーロンは海岸沿いの道路へソウルジャンクが侵攻してくるのを食い止めるために、主人公に依頼して海岸沿いの道路へ続くトンネルを爆破してもらい、ソウルジャンクが二度と侵攻してこれないようにした。
④ネッドカンパニーが管理する給水用の地下水路から水が汲みだせなくなったり、異臭がするという事件が数日前から都市全体で発生していた。
トンネルの爆破から戻った主人公はネッドカンパニー責任者であるヘンリーに呼び出され、地下水路の調査を依頼される。
⑤地下水路の中には大量のソウルジャンクが発生していた。
ヘンリーが言うには、実験を使用したバキュームベインが地下水路へ漏れ出してしまい、中にいた生物や無機物と融合してソウルジャンクになってしまったらしい。
⑥地下水路の奥でソウルジャンク化した人間や、ソウルジャンク化したソウルワーカーと交戦することとなり、スタリーフォレスト連合側は、これが単なる事故ではなく、ネッドカンパニーによって何らかの目的を果たすために、作為的に引き起こされたものなのではないかと言う疑惑が上がる。
⑦疑惑を証明するために、逃げたソウルジャンク化したソウルワーカー「ジャンクナイト」をソウルワーカーである主人公をおとりにしておびき寄せ、討伐してサンプルを回収するという作戦を決行することになる。ネッドカンパニーの悪行の手掛かりを得るためである。
ネッドカンパニーはこの件を隠蔽するために動き出しているため、こちらも早く動かなくてはならない。
⑧ジャンクナイトを討伐し、確保したサンプルを解析した結果、9割が既存とバキュームベインの中に1割のアンチソウルと呼ばれる物質が発見される。ネッドカンパニーがソウルワーカーをソウルジャンク化させる実験をしていたことが判明した。
⑨ヘンリーにジャンクナイトの他にアンチソウルを混ぜたバキュームベインを他にも所持し、使用していないかと問い詰めたが、ヘンリーはその問いに対して黙秘した。
⑩ラルフから、数日前にネッドカンパニーの輸送機がある有名事業家の屋敷に運悪く墜落する、という事故が起こったが、緘口令が敷かれて何事も無かったことにされてしまったという出来事があったということを教えられ、スタリーフォレスト連合側はその屋敷の調査に乗り出した。
⑪屋敷の内部でアンチソウルが混合したバキュームベインのカプセルを発見した。
カプセルにはネッドカンパニーの識別コードが刻まれており、墜落した輸送機は予想通りバキュームベインを運んでいた。
加えて、その現場で何故かキャサリンのものと思わしきリボンが発見される。
⑫現場で拾ったリボンは、やはりキャサリンのものであった。
キャサリンは隙を見てビクター監視から抜け出し、ネッドの悪行の証拠を見つけるために屋敷へ単独で捜索に向かったのである。
⑬キャサリンを連れ帰るために再び屋敷へと向かう主人公。
生体反応を追いかけて、キャサリンを発見することには成功したが、突然現れたクモ型のソウルジャンク「アラクニス」にキャサリンを連れ去られてしまう。
⑭アラクニスのそばにキャサリンの生体反応を発見する。
アラクニスを排除し、キャサリンを助けることには成功したが、バキュームベインを注入されており、身体がソウルジャンク化を始めていた。
⑮ソウルジャンク化を治療する術を持たないスタリーフォレスト連合側は、ヘンリーとネッドカンパニーが犯した今回の悪行に目を瞑るという事を取引条件にして、混合バキュームベインの解毒剤の存在と、その所在についての情報を手に入れる。
⑯解毒剤を手に入れるためにバキュームベイン研究中に事故を起こして閉鎖されていたN-102を向かった主人公。
研究所の調査中に何かが抜け出した後と思われる穴の開いたポッドを発見する。
⑰解毒剤を発見できないまま、一度帰還した主人公。
ブロックからビクターが解毒剤の場所を突き止めて単独でN-102へ向かってしまったという連絡を受ける。
主人公は急ぎ、再びN-102へビクターを救出するために向かう事となった。
⑱ビクターはソウルジャンク覚醒体によって繭のようなものの中に閉じ込められていたが、命に別状はなかった。
覚醒体には逃げられてしまったが、解毒剤の入手には成功した。
⑲ヘンリーによれば、解毒剤は単独では機能しないという。
ポッドから脱走し、N-102を壊滅させて今もなお研究施設内を徘徊しているという「ビホールダー」のDNAを解毒剤と融合させる必要があるため、主人公はキャサリンを救うべく、ビホールダーの粘液を採取するために再び研究施設へ向かうことになる。
加えて、人間たちを捕食しながら研究施設を徘徊していた、培養ポッドから脱走したもう一つの危険なソウルジャンク「ディグニティスナッチャー」を研究施設ごと爆破する依頼もヘンリーから請け負う事となる。
⑳無事解毒剤を完成させ、キャサリンへ投与するところまでは完了した。
しかし、ソウルジャンク化の前兆である「女性の声のようなものが聞こえる」という現象は未だ続いているらしい。
より確実な治療法の手掛かりを求めて、最も空白が近い地域にあるロコタウンへ、過去に人間のソウルジャンク化した事例が無かったか、回復した事例が無かったか、などを調査しに向かう事となった。
㉑ロコタウンのウォーレン医師によれば、かつて行方不明扱いとなっていたネッドカンパニーの作業者が戻ってきた際、同様の症状を訴えてソウルジャンク化した事例があったという。
その作業者も女性の声が聞こえていて、声は徐々に大きくなっていき、やがて声が聞こえなくなると、完全なソウルジャンクになってしまったらしい。
㉒カンダスシティへ戻ると、出所不明のソウルジャンクの大群がカンダスシティへ向かって押し寄せてきている所であった。
とても対処できる数ではないため、カンダスシティを放棄することに決定したスタリーフォレスト連合は、ヘンリーの協力も取り付けて集められるだけの輸送機を集め、市民たちを乗せて退避の準備を始めていた。
しかし、ネッド側の輸送機を格納しているシェルターに無数のソウルジャンクが入り込んでしまい、シェルター天井を開閉できず輸送機を飛び立たせることが出来ない状態となっていた。
主人公はこれを解消し、シェルター天井の開閉装置を稼働するためにソウルジャンクの殲滅へと向かう事となる。
㉓シェルターの開閉装置を起動し、輸送機を無事カタパルトへ運ぶことに成功した主人公。
シェルターの件とロコタウンでの調査の件をアーロンへ報告している時に、ブロックから第4シェルターで脱出の準備をしていた住民の一人が暴れ出したと報告が上がり。アーロンはその住民への対応で席を立って行った。
㉔ビクターへロコタウンでの症例を報告した際、解毒剤を飲んだはずのキャサリンの症状が、飲む前よりも悪化しているとの報告を受ける。
そのためキャサリンをグレイスシティのSTラボへと移送し、検査と治療を依頼し、今すぐの治療が不可能ならコールドスリープで時間を稼ぐ予定であるという。
主人公はキャサリンの様子を伺う為に、彼女が乗った輸送機へと足を運んだ。
㉕キャサリンを狙って輸送機に大量のソウルジャンクが侵入していた。
異能力者をベースとしたソウルジャンクは、他のソウルジャンクたちにとっては最高の捕食対象となるらしい。
ソウルジャンクの群れを殲滅し、操縦室にいたキャサリンのもとへ辿り着いた主人公とビクターは、キャサリンに「あの声はまだ聞こえているか?」と問いかける。
その質問に聞こえているが、徐々に声は小さくなってきていると答えたキャサリン。
カンダスシティ脱出は目前の状況であったが、彼女に残された時間は、あとわずかとなっていたのである。
㉖全避難民の輸送機への搭乗が完了し、離陸も目前となった状況で、再びキャサリンを狙って大量のソウルジャンクが押し寄せて来る。
アーロンは輸送機の中へキャサリンを探しに入ったが、その際ソウルジャンクに遭遇し負傷してしまう。
負傷したアーロンを気遣いながら、共にキャサリンを探し続けていると、ビクターからキャサリンは第二乗客室へと移動しているとの知らせが入る。
㉗第二乗客室も既にソウルジャンクに侵入されていた。
ソウルジャンクの群れの中に、N-102から逃走したディグニティースナッチャーを発見した主人公は討伐を試みるが逃げられてしまう。
㉘第二乗客室でキャサリンと合流した主人公だったが、ディグニティースナッチャーに不意を討たれてキャサリンをトップルーフへ連れ去られてしまう。
㉙トップルーフへ連れ去られたキャサリンはディグニティスナッチャーに寄生され、ソウルジャンク覚醒体「アマリリス」へと変えられてしまっていた。
ソウルジャンク化した人間を救う術は無く、主人公はアマリリスとなったキャサリンを、「救うために殺す」という選択をした。
㉚アマリリスに苦戦を強いられる主人公の目の前に、再びソウルスピリットが姿を現す。
ソウルスピリットと一つになるという誓いを交わすことで、アマリリスを倒すための新たな力を与えてくれるというのだ。
アマリリスとなって暴れ続けるキャサリンの魂を開放するために、主人公はソウルスピリットを受け入れ、二度目の覚醒を果たす。
そして、新たな力でアマリリスを圧倒し、討伐を果たしたのである。
㉛アマリリス討伐後、カンダスシティへ侵攻してきていたソウルジャンクの大群は綺麗さっぱりいなくなっていた。
主人公は傭兵ラルフからヘンリーが「ついに成功した、昇進は間違いない」と満足した表情で研究資料を大量に抱え、専用機で飛び去って行ったことを聞かされる。
下水道調査を依頼された時から、ソウルジャンク化したキャサリンがアマリリスとなるまで、全てヘンリーの手の上で踊らされていたのである。
㉜主人公は復讐のために、ヘンリーを追いかけることを決意。
アーロンは主人公へ、まずはグレイスシティのトールにヘンリー追跡の協力を要請するよう助言した。
㉝主人公はヘンリーを見つけ出して復讐を果たすため、激しい怒りと憎しみを抱えたまま、グレイスシティへと向かった。
(カンダスシティ編 終了)
概要。
ここで主人公はスタリーフォレスト連合の一員となることに憧れを抱く異能力者の少女「キャサリン」と出会い、仲良くなるのだが、キャサリンはネッドカンパニーに所属する研究員「ヘンリー」のソウルジャンク化実験に利用されて、ソウルジャンク覚醒体「アマリリス」へと改造されてしまう。
アマリリスへと覚醒してしまったキャサリンを助ける術は存在せず、主人公は友人を自分の手で殺すことになってしまう。
主人公はキャサリンをソウルジャンク化させたヘンリーを激しく憎悪し、必ず見つけ出して復讐を果たすことを誓う。
姿をくらましたヘンリーの手掛かりを求めて、主人公はグレイスシティへと向かうことになる。
*エフネル、チィの世界線の場合、ソウルジャンク化した姿のままではあるもののキャサリンは生存し、ひとまず助けることには成功する、と言う展開になっている。しかし、キャサリンの生存は世界の歪みを生むため、直後にロスカーが現れてキャサリンを殺してしまう。
後の時間軸でハルの世界線へとソウルワーカーたちを集結させるために、キャサリン生存ルートをへし折りに来たのだと思われる。
コードネーム「クイーン」
ソウルジャンクは空白の中で生成されてセカンドステアへ送られてくるが、カンダスシティ編の時間軸で空白は休眠期に入っており、本来であればソウルジャンクの数は減少しているはずであったが、ネッドカンパニーによって人工的に生み出された「クイーン」によって、空白内部ではなく、カンダスシティ内部でソウルジャンクが大量に生成されていた。
ソウルジャンク:アラクニス
ネッドカンパニーから「アラクニス」というコードネームで呼ばれている個体。
人間とクモが融合したソウルジャンクで、暗くて湿った場所に巣をつくる。
暗い場所でありながらも、部分的に軽く日光が差し込むような場所を好む。
ある程度食料が確保出来たら狩りを止め、産卵準備に徹する、という蜘蛛のような特徴を持っている。
……という生体に関する情報のみがヘンリーから語られていたが、恐らく巣を張っていた実業家の屋敷内に元々いた人間や生物をソウルジャンク化させたのはこのアラクニスではないかと思われる。
屋敷の奥には輸送機の墜落時に落下したものと思われる巨大な培養ポッドのようなものがあり、恐らくそのポッドはアラクニスを移送するために使われていたものと思われる。
キャサリン救出時に巣に侵入した主人公に攻撃を仕掛けたが、返り討ちに合って討伐される。
ソウルジャンク:アスファルトゴーレム
たった一体でスタリーフォレスト連合の中隊一つを壊滅させたこともあるソウルジャンクの個体。
主人公がソウルジャンクの群れを掃討して確保した海岸沿いの補給路へ、以前戦った時よりも大量のソウルジャンクを引き連れて現れた。
ソウルジャンク:ジャンクナイト
ソウルジャンク化したソウルワーカー。
ソウルワーカーの体にアンチソウルを注入し、一時的にソウルエナジーを空の状態にしてから、バキュームベインを注入してソウルジャンク化させたものである。
どんなソウルワーカーだったかなど、出自に関することは一切語られないため不明。
激しい拳の連打を繰り出すスキルや、地面に拳を打ち付けて衝撃波を発生させるスキルをなどを駆使していることから、格闘戦を得意とするジンのような戦闘スタイルだったのではないかと思われる。
研究施設から逃げ出し、他の失敗作のソウルジャンクと共にカンダスシティの地下水路を徘徊していたが、ヘンリーに調査と言う名目で地下水路に差し向けられた、かつての自分と同じソウルワーカーという存在である主人公におびき寄せられて姿を現し、捕食目的で攻撃を仕掛けるも主人公の反撃によって手傷を追って逃走。
その後、ジャンクナイトから体組織のサンプルを採取するために再び地下水路にやって来た主人公に再びおびき出され、捕食目的で再び主人公に攻撃を仕掛けたが、返り討ちに合って討伐された。
遺体から採取されたサンプルから9割のバキュームベインの中に1割のアンチソウルが含まれていることが判明した。
人工ソウルジャンク:ビホールダー
ネッドカンパニーのソウルジャンク研究施設「N-102」の培養ポッドから脱走して暴れまわり、施設を壊滅させたソウルジャンク。
ネッドカンパニーの手によって生み出された人口覚醒体である。
混合バキュームベインの解毒剤にはビホールダーのDNAが必要とされていたが、実際はソウルジャンク化を誘発し、ソウルジャンクを誘導する物質の材料となるものであった。
警戒心が強く、一度接触して脅威だと感じた存在の前には二度と現れない、とされているが、研究施設に敵が侵入したときなど、脅威を検知すると「抹殺モード」が発動し、脅威排除に向かうようになるという。
そのため、主人公はビホールダーをおびき出すために最高レベルの脅威となる行為である、施設の自爆装置を起動することで装置周辺にビホールダーをおびき出して討伐した。
自爆装置の起動を検知してビホールダーが来たため、ヘンリーの言っていたことは嘘では無いと思われるが、恐らく他にも抹殺モードに切り替える方法はあったと思われるため、施設を爆破してすべての証拠を隠滅するために自爆と言う方法を取ったモノと推測される。
平常時は瞳の色が青く、抹殺モードに切り替わると赤にかわる。
人工ソウルジャンク:ディグニティスナッチャー(アマリリス)
ヘンリーが作り出した寄生型のソウルジャンク。
異能力者やソウルワーカーに寄生することで、高い戦闘能力を持つ覚醒型ソウルジャンク「アマリリス」へと進化する。
ソウルジャンクを引き寄せる物質を飲まされていたキャサリンの元へ現れ、彼女に寄生しアマリリスへと覚醒。
高い戦闘能力で主人公を追い詰めたが、ソウルスピリットと融合して2度目の覚醒を果たした主人公の一撃を受け、跡形も無く吹き飛ばされた。
寄生された異能力者やソウルワーカーはアマリリスとなったディグニティースナッチャーの養分としてソウルエナジーを奪われ続け、皮膚が石膏のように白化し、硬質化する。
スタリーフォレスト連合
人類が空白から初めて迎えたソウルワーカーであるロードが創設した人類救済のための組織がスタリーフォレスト連合である。
13年前にヴェシとの協定を結ぶ場でロードが暗殺されてしまったため、現在は彼の理念を受け継いだ「ロードズ」という組織が連合を率いている。
東部クラウドリームに本部を置き、南部、北部、そしてシーズン1の舞台となる西部に支部を展開している。
人類のために命を賭してソウルジャンクやヴェシ達と戦い続けたソウルワーカーや異能力者達を、まるで道具のように不当に扱い続けた結果、当時最強のソウルワーカーとされていた「テネブリス」を筆頭に蜂起され、5年前に「夜空の悲劇」と呼ばれる反乱を起こされてしまった過去を持つ。
シーズン1終盤では西部スタリーフォレスト連合が、カントの計画に踊らされるがままに、9人のソウルワーカーと異能力獲得のための源泉となりうる第6区域に残留し続けるテネブリスのデザイアエナジーという、2つの破格の武力を所有することとなってしまったがために、東部スタリーフォレストのロードズと一触即発の状況に陥ってしまうこととなり、また、近隣の他勢力からも危険な存在として警戒されることとなってしまった。
異能力者の管理及び監視
空白から落ちてきた異能力者の管理及び監視もスタリーフォレスト連合の主な任務の一つである。
ネッドカンパニー
神との戦いに勝利し、空白に世界が飲み込まれて滅亡するのを防ぐことを目的に設立された組織。
「ロスト・エクストラ・テクノロジー(L.X.T)」と呼ばれるヴェシの惑星「ステア・ウロブロイ」の超技術が書かれた技術書を「R.S.B」のヴェシなどから大量に購入し、カントや空白に対抗できる手段を探っていた。
シーズン1終盤では、ネッドに技術書をもたらしていた真の存在がカントであることが明かされ、技術書の売上金がネーブを通じてスタリーフォレスト連合へ寄付されていたことが判明する。
目的のために手段を択ばない所があり、非人道的な実験を繰り返し、多くの人間の命を奪い続けてきた。
「ニアソウルワーカープロジェクト」でわずか数名の人工ソウルワーカーを作り出すために数百の子供の命を犠牲にしたり、「コードネームクイーン」の研究中にクイーンを暴走させ、観光都市ディプルスを大量のソウルジャンクで滅ぼして廃墟に変えたりした。
シーズン1終盤では社長を務めていたローゲンが事故死を装ってネッドを去ったため、一時的に社長不在となっている。
シーズン2でローゲンに変わる新たな社長が就任したことが語られている。
バキュームベイン
「バキュームベイン」は空白で生まれる物質で出来ており、この物質は「すべてを吸収する」と言うデザイア(欲望)を持っている。
バキュームベインの塊であるソウルジャンクたちは「この世に存在する全てのものを吸収し、最終的にはこの世そのものを吸収するという」空白と同じ目的を共有している。
バキュームベインは万能物質とも言えるもので、どんなものでも取り込んで融合することが可能で、欠片が残ってさえいれば増殖も出来る。
しかし、デザイアエナジーの塊であるバキュームベインは、人間であればだれでも持っているソウルエナジーと相性が悪く、人間とは融合することが出来ない。
アンチソウル
スタリーフォレスト連合がまだ存在しておらず、異能力者とソウルワーカーが今よりも数多くいた時代。
超越した力を持つ彼らを止める方法は人類には存在していなかったが、ヒックス博士によって生み出された「アンチソウル」が状況を一変させた。
アンチソウルは異能力者やソウルワーカーの力の源であるソウルエナジーを一時的に0にしてしまう、という物質である。
異能力犯罪者の鎮圧には、以降このアンチソウルがよく使われることとなったが、スタリーフォレスト連合が結成された時点で、アンチソウルの生産は禁止され、世に出回ることは無くなっていた。
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・ソウルジャンクは周囲のあらゆるものを取り込む習性を持っている。
そして、ソウルジャンクが取り込む優先順位は自身とよく似た情報を持つ存在である。
西部スタリーフォレスト連合:アーロン
西部スタリーフォレスト連合のカンダスシティ指揮官。
アーロンの娘:キャサリン
アーロンの娘。
空白からの帰還者で、異能力者として覚醒している。
空白へ迷い込んだのは2年前で、空白での滞在期間はわずか3日間らしい。
異能力の詳細までは不明だが、立方体の形をしたエナジーの塊を敵前に発生させて爆発させる……と言うような攻撃系の異能力を持っていたようだ。
ジッとしていられない性格が災いして、単独でネッドカンパニーの悪事の証拠を見つけるために輸送機の墜落現場へ向かった際にソウルジャンク「アラクニス」に捕獲され、連れ去られてしまう。
アラクニスがやったのか、ヘンリーにやられたのかは不明だが、アラクニスを討伐し、彼女が発見・救出されるまでの間のどこかで、何者かによって混合バキュームベインを注入されており、ソウルジャンク化を発症させられてしまう。
治療法見つけるためにグレイスシティへと移送される予定だったが、輸送機に侵入した寄生型ソウルジャンク「ディグニティスナッチャー」に寄生されて覚醒体ソウルジャンク「アマリリス」にされてしまう。
キャサリンとしての自我を失い、主人公へと襲い掛かったが、開放を望むキャサリンの魂の声に応えて、二度目の覚醒を果たした主人公にとどめの一撃を受け、絶命した。
キャサリンの死は主人公の心に深いトラウマを植え付けたが、後にソウルワーカーとしての信念の力を大きく成長させるきっかけともなっている。
西部スタリーフォレスト連合:ブロック
西部スタリーフォレスト連合の作戦兵。
主にはビクターと共に、アーロンの補佐役として活躍している。
カンダスシティ編では作戦の立てようもないほどにカンダスシティが危機的状況に陥っていたため、作戦兵としての役割を果たせず、補佐役や交渉の仲介役、事務処理のようなことをさせられていた。
ディプルス・ホライズン編ではフォースストライクの作戦兵として参加し、キャサリンの死で正気を失っていたアーロンの、特攻に近い無謀な戦い方で犠牲になる兵士が最小限で済むように手を尽くしていた。
ウエストウォー編でも作戦兵として参加し、セニアと共に作戦の指揮を執っていた。
西部スタリーフォレスト連合:ビクター
西部スタリーフォレスト連合の……正式な隊員ではなく準隊員。
ソウルジャンクが好きで、カンダスシティでソウルジャンクの研究をしていた。
キャサリンの死後はソウルジャンクへの復讐を誓い、人が変わったようにソウルジャンクを殺すための方法を研究することに没頭し続けるようになる。
ディプルス・ホライズン編ではソウルジャンクを殺す方法を研究するために同行し、シンクホール内にあったネッドカンパニーのソウルジャンク研究施設で見つけた資料を参考に効率的にソウルジャンクを破壊するための兵器の開発に成功する。
その後、ロードズの第三の星ビスタに技術や装備を供与されて、ソウルジャンク殲滅部隊「討滅隊」を結成。
ウエストウォー編では登場こそしないものの、戦いに参加してソウルジャンクの殲滅に一役買っていた模様。
シーズン1終了時にはソウルジャンクの研究のため、ビスタと共に東部スタリーフォレスト連合へ移籍している。
ネッドカンパニー西部支部:ヘンリー
ネッドカンパニー西部支部責任者。
実はロコタウン編でビッグパペットと戦った時に防護壁投下を命じたのはヘンリーである。
医療技術の発展のためにバキュームベインと人体の融合する方法を研究し、ケガや病気を克服できる万能細胞を作ろうとしていたが、いつのまにか自身の不老不死を実現させるという私利私欲にその研究を利用するようになっていった。
カンダスシティ編では主人公やスタリーフォレスト連合を利用して、キャサリンに混合バキュームベインを注入しソウルジャンク化させた。
そして、キャサリンをディグニティスナッチャーに捕食させてアマリリスを作り出すという、バキュームベインと人体の融合実験を行った。
グレイスシティ編では主人公やスタリーフォレスト連合の恨みを買い、追われる身となったため、逃げ回りながら活動をし続けていた。
ネッドカンパニーを隠れ蓑として利用し、ラピッドフレイムと手を組んで、彼らに人間のソウルエナジーを回収させていたがまたしても主人公に追い詰められ、ニアソウルワーカー「ラバン」に時間稼ぎをさせて再び逃走。
ディプルス・ホライズン編ではソウルジャンククイーンを開放し、クイーンに自身を守らせようとしていたが、クイーンの居場所に届く前に主人公に発見され追い詰められる。
逃げようとしたところを寄生型ソウルジャンクに捕まって寄生され、寄生型ソウルジャンクごと主人公によって討伐されてしまう。
図らずもかつて自身がキャサリンにした仕打ちで、同じ末路を辿ることになってしまったのである。