霊×道士を毎晩見て研鑽を積む機械体。
社築さんの配信で「極夜再臨」の「虚栄地平線」というコンテンツが面白いと言っていたのを聞いて、そういえば触れてなかったぞと思って確認しに行ってみたら8月12日で終わっていました。無念。
なので、道士争奪戦完走しました。
「霊×道士」と言うのはどう見ても「霊元道士」が元ネタであると思われるものの、シナリオ上はキョンシーの登場は一切ない。
なので霊×道士というのはその文字の通り「霊と道士」とか「霊vs道士」みたいな意味合いで、読み方も伏字なんじゃなくてそのまま「霊ばつ道士」とか「れい どうし」とか、そんな感じなんだろうと思う。
グレイレイヴンへあてた空中庭園の補給物資が落下したポイントで、何故か機械体の一団がお祭りイベントを催していて、自分たちの補給物資が優勝の景品として使われてしまっているのを、荒事を立てたくはないので自分たちで優勝して、堂々と返してもらおう、と言う感じのお話でした。
取り残された機械体。
「パニシング拡散で操業停止になった工場に取り残された機械体が、当時の工場の操業日程表通りに定期的に集まって祝日を祝っている。そして、七夕と中元の日にはマークがされている。」
機械体と言うのは与えられたルーチンに逆らえない所があるので、かつて人間がいた頃に行っていた工場の行事予定に基づいて機械体たちはこのようなことをしているのではないか?というような予測をグレイレイヴンたちは当初立てていたのですが、どうやらそういうわけではなく、中元のイベントにこじつけてはいるものの、「機械体たちも過ぎ去った日々を懐かしく思うことがあり、みんなで集まって遊びたくなる時だってあるんだよ」という事らしい。
親方が言うには人間たちが退避した日から工場付近をウロウロし続けているが、それは「決められていること」だからではなく、「人間といた頃の思い出が懐かしくてここを離れられなかった」という事らしく、パニシングの脅威が迫りつつある現状であっても、この場所を離れたくはないと、空中庭園からの保護を受けてはどうかというリーフの提案も却下していた。
極夜再臨でインブルリアの支配から解放されたマーチンがある程度自分の意志で考えながら行動していたところからも、機械体もまるっきり自我のない命令に従うだけのモノ、と言うワケではないみたいですよね。
ただ、あらかじめ設定された命令に逆らえない、と言うだけ。
リーフェ……
唐突に口調が高圧的になるリーフでちょっとクスッと来ました。
恐らくただの誤植と言うか、翻訳したままの分をそのまま残してしまった感じなのでしょう。
他の海外産のゲーム同様に、パニグレも結構多いです。
ただ、パニグレは比較的文章がしっかりローカライズされている方だとは思います。
国産ゲームのテキストフレーバーとほぼ遜色ない感覚で読み進められるので、ローカライズを担当している方の文の崩し方も中々上手な方かなと思います。
最期の方で「一部の機械体は、この工場に配置されていたと思われる機械体ではないようだが、あなた方はもしかして……」とリーが言いかけたところで、その場にいた機械体たちは空中庭園からの補給物資だけを残してその場から霧のように消えてしまうわけですが、「もともといた機械体たちは全てがホログラムなどで再現された幻影で、一部の機械体がそれを行っていた」という事なのか、「本当に跡形もなく一瞬で立ち去る方法で全員が霧が晴れるかのように退去した」のかは結局語られることなく終わります。
次回のシナリオへの伏線なのか、ただのお盆イベントとしてこれで終わりになるのかはわかりませんけど。
なかなか考えさせられるミステリアスで楽しいお話だったかと思います。